夢現~ユメウツツ~
takashi4649
第1話 ユメノセカイ
「アム!!そっちへ行ったぞ!!!」
「りょーかい!!
僕は、近寄ってくるゴブリンに火の魔術を投げつけて怯ませた後、手に持った身長と同じ大きさの大剣で真っ二つにした。
「こちらも片付きましたよ、全滅させたようですね。 アム、怪我はありませんか?」
そう言って僕の体をチェックするのはノールさん。
歳は18で身長は180くらいだろうか(良いなぁ!)
長い緑髪を後ろに束ねた赤眼の眼鏡美男子である。
町を歩くと女性からの視線を釘付けにしているのでイケメンは滅びた方がいいと思う。
魔法主体で戦う後衛職だが、その体型を維持するために運動も欠かしていないため脱ぐと凄いのを僕は知っている。
ってか、ノールさん?何かチェック長くない?
僕の体さわさわし過ぎじゃないですか???
「あはは、ノールさん、僕怪我してないから大丈夫ですよ~」
と言いつつ、そろ~っと引き剝がすと、今度は後ろからガッと言う衝撃と共に首に手が回される。
「何だよ、ノール。 俺がアムに怪我させるわけねえだろ」
「アム、流石だな、お疲れさまだぜ!」
そう言って僕に体重を掛けてきたのはマリスさん。
ノールさんと同じく歳は18で身長は2m!くらい(羨ましい!)
金髪を短く刈り込んだ碧眼美男子である。
町を歩くと女性からの視線を釘付けにしているのでやっぱりイケメンは滅びた方がいいと思う。
盾と槍主体で戦う前衛職なので、ガチムチかと思えばそうでもなく、どこからあのパワーが出てくるのか不思議なほど細いのである、所謂細マッチョだろうか。
うん、マリスさんも僕にべったりしすぎです。
中々離れようとしないマリスさんを剛力のスキルも用いて何とか引き剥がす。
えっと、何でこの人スキル使わないと引き剥がせないくらい本気なんだろう???
「「アムのいけず~」」
今紹介した二人に、僕、アムこと
どうして僕がこんな所にいるかと言えば、理由は良く解らないんだよね。
一か月くらい前、小説家とやろうから書籍化した作品をWebで読んで、僕もこんな熱い冒険が出来たら楽しいだろうな~、おっと、そろそろ寝ないと明日の学校に影響が出ちまうぜ☆……寝よう。
とかやっていたら、寝入る直前に【あっ、やばっ。何か変な所と繋がった! アト、後宜しくね~!!(笑)】と言う謎の言葉と共に今まで味わったことの無いくらい酷い痛みが体に走ったんだ。
[あんの
[[[[[うっす、アト姐さま!!!]]]]]
と言う声が聞こえてきたら、すぐに痛みは治まったんだけど……。
「えっと、ここどこだろう?」
さっきまで僕が寝ていた部屋じゃなかったんだよね。
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