海の向こうのオカルト雑学

ツカサ

ベトナム

にんにく

 ベトナム人にとって、にんにくは特別な野菜である。その用途は料理だけに留まらない。


 ・最近何だかツイていない。

 ・プレゼンを成功させたい。

 ・泥棒避けに。

 ・最近何だか憑かれている。


 そんな時はにんにくを使う。外出用の鞄にしのばせたり、玄関先に置いたりと、その方法は様々である。


 何故にんにくなのか。

 それは「鬼や悪霊は臭いの強い物を嫌うから」だそうだ。

 中世のヨーロッパや中国でも魔除けとして使われていたという事なので、それが伝わったのかもしれない。それにしても、にんにくを携帯するのは恐らくベトナム人だけだろう。



 当時同じ部署にいたベトナム人の鞄からにんにくが出てきた事があった。

「もしかして、ここって悪い霊とかいますか?」と冗談で聞いたところ、うつむいて黙り込んでしまった。

 本当に何かがいたのだろうか。





【にんにく信仰】

 彼らが何故にんにくを魔除けとして考えているのか、その理由や由来は諸説あるが、話を聞いたベトナム人曰く「おじいちゃん達がそうしていたから」だそうで、ベトナム人でも三十代以下の若者ははっきりとした理由を知らない人が多いようだ。

 映画『吸血鬼ドラキュラ』も少なからず影響しているのでは、という説もある。

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