あの日世界と君は
中村星乃
手紙
幼い日の夢を見た。それは、どこか懐かしくどこか暖かい夢だった…
ピピピピッピピピピッピピッ・・・朝6時15分榎本凛花はいつもの様に目覚ましを止め、学校へ行く支度をしていると、階段のしたから母親が声が聞こえた。
「凛花起きてるの?早くしないと遅れるよ?」
「はーい!」
凛花は鞄を手に取り急いで階段を下り食パンをくわえながら玄関へ向かった。
「ちょっと凛花ご飯は?」
「いらない!行ってきまーす」
そう言って凛花は玄関の扉を開けた。
すると…
「あれ?手紙?」
ポストに一通だけ手紙が入っていた。よく見ると“榎本凛花様”へと書かれていた。
「私宛?誰からだろう・・・」
そう言いながら手紙を開いた、すると
『榎本凛花様へ
お久しぶりです。4年前の約束ちゃんと覚えてますか?
また会える日を待ってます。
犀川祐介より。』
“犀川祐介”?
犀川祐介って誰だっけ・・・
その時心のどこかで忘れてはいけないなにかがあるような気がした…。
「思い出せない・・・犀川祐介って誰だっけ」
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