20 Songs(+)
カワヤマソラヒト
むかしみていた夢の夢
きめられたように朝がきた
うかびあがって目をあけた
いつか分からなくなっていた
ぼくはほんとうにぼくなのか
海から浜辺へよせられた
小瓶の中につめられた
色あせた色はあせたまま
むかしみていた夢の夢
よく知っていると感じてた
不思議なくらいうなずけた
知らないはずの光景が
あるはずのない思い出が
夢のなかぼくはほっとした
むかしは気づくはずもない
そうっとドアを開いてた
むかしみていた夢の夢
はじめてじゃない知っていた
道順さえもわかってた
だれかがぼくに手を振った
むかしみていた夢の夢
きしんだ窓を開けていた
あたたかな手を知っていた
泣きそうなぼくがそこにいた
なつかしい手をにぎっていた
はっきりみえた気がしてた
目をあけたとき消えていた
ちいさいぼくが泣いていた
むかしみていた夢の夢
古い机の
しまい忘れていたような
色あせた色はあせたまま
むかしみていた夢の夢
そうっとドアを閉じていた
むかしみていた夢の夢
夢をみていた夢の夢
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