第26話 洞窟攻略part4
コングの後ろの扉が開いて階段が現れる。…ほんとに死んどったんかい。
さて、次は最後の層だな。どんなものが待っているのやら…。心して挑まん!
---さて、魔法陣に乗って転送されてきたわけだが……と、いうか最後の移動は階段ではなく魔法陣だった。豪華!
最後の第五層は主の間。ここの構造は大きな半円状のドームみたいな感じだ。結構広い。
---ドォォォーーーンという音とともに上からなんかでかいのが降ってきた。
間違いなく主のそれじゃん。
なんかでっかい亀で口と思われるところの上からは髭が生えている。仙人みたいだ。亀仙人ではないけど仙人だ。
いかにも防御力高そうだな…。まぁやるしかないからやるか!
とりあえず踏み込む。肉薄する。剣を振り上げる。すんでのところで…
「またまてまてまて。若いの、交渉を使用ではないか」
交渉ということよりも亀が喋ったことに驚いて後ろに飛ぶ。
「ど、どういうことだ?」
動揺しつつ聞き返す。
「うむ。若いの、お主はこの光り輝く金がほしいのであろ?」
亀の後ろには2つの重なり合うリングの真ん中に浮かぶ正方形の輝く金色の物体がある。きっとあれが「聖金」だろう。
「あ、ああ。そうだ。して、交渉とはなんだ?」
「うむ…実はわしには息子がおってな?その息子が今、己を鍛えに旅を出ておる。その息子が帰ってきたときの力試しとしてこのダンジョンを攻略してほしいのだが…いかんせんわれには発想力というものが乏しくこの程度のダンジョンしか作れん。そこでお主、何このダンジョン難しすぎだろ…というダンジョンを作ってくれんか?」
つまり亀が言いたいことはこうだ。
強くて攻略不可能かと思わせるようなダンジョンを作ってくれと。
「この金にはなんとダンジョンを作る機能があるのじゃ。それで作ってくれたら、その後はその金は必要なくなるからお主にやろう。どうじゃ?乗ってくれるか?」
ここでNOの答えはない。
「もちろんYESだ。じゃあ、作り方を教えてくれ」
剣を鞘に戻して亀に近づいて操作方法を教わる。
---30分後
大体操作方法はわかった。ダンジョンを改変する際は操作者の魔力を消費するそうだ。俺は馬鹿みたいな魔力があるからなんでもできるだろう。
じゃあまず、第一層の方から改変していくか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます