第25話 洞窟攻略part3

おっ、階段への扉が開かれた。

さぁ第四層へと行こうじゃないか!!


---第四層。ここはジャングルの間。

洞窟とは思えない明るさと、木々が生い茂っている。明るいのは多分、光るコケがあるからだろう。

ここで出てくる魔物はレベルは低いものの、知性が高いらしい。知性が高いということがどのようなことを引き起こすのかわからないが…まぁ、当たって砕けろだよね!

ジャングルの間というだけあって、歩くところもない。草を踏みつけて木を避けて行くしかないであろう。

人化のときのリズの身長を超える草。リズは肩車だな。

「リズ、肩車するか?」

「…!肩車!お願いしますです」

(ハァ…ハァ…ご主人様の…肩!!)

リズが息を荒げていてなんだか語尾もおかしいし大丈夫だろうか?

そのまま肩車してジャングルへと進む。


魔物の襲撃にあった。

その戦いからここの層の知性が高い魔物のいやらしさがわかった気がする。

ここの層の魔物は群れを成さない個体が多いのだが、徒党を組んでいる。1チーム大体6体で、地上で待ち構える2体、木の上から奇襲を仕掛ける2体、そしてまた木の上から弓を構える2体だ。それぞれは弱いものの徒党を組まれたら倒しにくさは倍以上だ。

「リズは上の2体を倒してくれ!あとは俺がやる!」

「わかりましたご主人様!リズにおまかせを!」

俺達はその徒党に対して、肩車をしたうえで、地上の魔物は俺が剣で一掃、上に乗っているリズが爪だけ狼化させて迎撃。弓の2体は魔法でどーんだ。集中を切らすと失敗してしまうため、精神力がゴリゴリ削られる。

しかし、その徒党は一種類のみで他の種類の陣形を取った徒党はおらず、慣れれば冷静に対処できるようになった。


---扉前。

あれから10戦くらいした後、扉の前にたどり着いた。

たしかここのボスはキ⭕グ・コ⭕グ。色々と面倒なのでここからはコングと表現しよう。

どんな魔物かは見てみないことにはわからないので扉を開ける。

ギィィィィという音とともに扉が開く。

現れたのは……あれケ⭕キングじゃね!?

日曜日のテレビを寝ながら見るお父さんみたいな態勢を取って鼻をほじっている。そっくりクリソツだ。

多分、この世界には一回行動したら一回休みなんてシステムはないだろうからもう怖い怖い。

とりあえず魔法を打ってみる。

……効かないや。鑑定してみると魔法攻撃無効と書いてある。いや、強すぎでしょ。しかも物理攻撃軽減(大)ともある。耐久力の権化だよ!

しかし、俺は神剣を持っていて今は使いこなせる状態。負ける気はしない。

とりあえず…斬り掛かっちゃえ。

ズバァァァンという気持ちのいい音とともにコングが切れた。あっけな…。強すぎるっていうのもなかなかに面白くないものだと思った時間でした。

コングの後ろの扉が開いて階段が現れる。…ほんとに死んどったんかい。


さて、次は最後の層だな。どんなものが待っているのやら…。心して挑まん!

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