寂しがり

ある日のこと

忘れ去られた断崖に

とりどりの金米糖が降ってきました


それは今

ただ一人佇む寂しがりの鳥に

一体どんな味を与えるのでしょう


ころころ

ちくちく

ぱきぱきぱき……


砕けた金米糖は

胸一杯に溶けて広がり…

その鳥に感情を与えたのでした

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