創作詩集「籠ノ鳥」

弱虫と泣き虫の涙(過去作)

いつからだろう…

自分の弱さを

人のせいにして、

自分を正当化しようとする

弱虫さん、弱虫さん

貴方は弱い人に住む虫さんではなく、

人の弱さが生む存在なんだね

その弱さは時に人を苦しめ、

その人自身を嫌わせる事もある

弱い弱い自分

自分の嫌いな自分

いつからだろう…

強くあろうとしても、

楽な道を進み、

弱い弱い自分を変えようともせず、

人に当たり、人に迷惑をかけ、

あとになって後悔し、

もっともっと自分が嫌いになっていったのは

泣き虫さん泣き虫さん

貴方の涙はかなし涙だけじゃない、

嬉し涙も、悔し涙も、

全て泣き虫さんがもたらす涙

その涙で人は成長するんだよね

弱い弱い自分

嫌いな自分

貴方はいつになったら成長するの？

いつまで下見てる気？

逃げるのは簡単

逃げ出すのだって自由

でも、それで苦しむのは誰？

早く強くなりたい

私は脆く弱く愚か…

でも、だからこそ、

泣こうと思う

泣いて泣いて、

その涙を越えて次の一歩を踏み出そう

(2009年8月)