第2話見た目は貸し切り、本当は…

脱衣室には誰もいなくて、やったぁ貸し切りだ!!と喜んで入ってまでは良かったのですが、すぐ異変に気がつきました。

人の気配や大勢の話し声がするのです。なにをしゃべっているかはわかりませんでしたが、大勢の話し声が大きくなったり、小さくなったりしながら、ずっと聞こえます。

正直、まずいと思いました。

生きてるの私だけだ。

気づかれないうちに出よう…。

日が出て、遠くに見える湖も明るくなり、冷たい空気と暖かい温泉で、普通だったらとても気持ちがいい!となるところですが、すみっこでこそこそ体を洗い、速攻で出て来ました。

着替えてエレベーターに向かいましたが、行きの時のような足が重くなることはありませんでした。

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