第6話 自分は人にはどう見えているのか?
よく道を尋ねられる人というのがいる。私がそうである。
よほど人畜無害な顔つきをしているのだろう。
道を聞かれるだけではない。ホームセンターなどで売り場を歩いていると
「ちょいと、ホースはどこにおいちゃあんの?」とかおばちゃんによく聞かれたりする。
ワイシャツにネクタイ姿でいると、店の社員と勘違いされるのだ。
そんなに自分は真面目そうな顔つきで歩いているんだろうか。
さらに、どうも自分は、小さな子に見つめられやすい。
コンビニやデパートなどで、母親に抱かれた小さな子が私とすれ違うとき、ジィーッと見つめてくるのだ。ちょっとワクワクする。
私も見つめ返す。ときには母親に見られな いようにして、幼児にニヤリと笑い返す。
気が向けば、目をまんまるに見開き、舌をベロベロと激しく動かす。相手がびっくりしているのが面白い。
だがときどきタイミング悪く、変な顔した瞬間に母親と視線があったりする。そんなときは恥ずかしいったらない 笑
それにしてもどうして小さな子は私の顔に興味を持つのだろう?
何か精神的に通じ合う部分があるのだろうか。
単に「こいつ変なおっさんだな」と思われていたりして・・・
あるいは子どもは大人の目には見えない世界が見えるともいうから、私になんか変なもんがとりついていたりして。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます