君の一部を下さい…

満月 蒼李

第1話はじまりの一言

それは友達と遊園地に遊びに行った帰りに起きた事だった…

遊園地を4人ではしゃぎまくって少し疲れてたのもあり、帰りは皆バス乗って帰ろうと話をしていた


「ちょー!楽しかったね!!」


「ほんとそれ!」


「てかさ、バス遅くない?」


「歩いた方が早いんじゃね疑惑」


「それな!」


「私駅までの近道しってるよ!」


「マジで!?じゃそれで帰ろ!」


バスがなかなか来ず駅まで歩く方が早いんじゃないかと近道していく事に

森の中を通るのが近道だったけど


その近道を知ってる人は沢山いたみたいで

前にも後ろにも人が居た

だから皆疑いもしなかったし森の中に道もあって看板もあったから、怪しんでも居なかった


もし、あそこで1人でも「暗くて怖くない?」って言ってれば辞めようとなったと思う。

19時になってたので暗かったし、森だから月の光も入ってこない

私達は一歩踏み入れて携帯のライトで周りを照らしながら前の人に着いて行くように歩いた。


「そんなに近道なのかな?結構人多いよね」


「でもあれだけバスの本数少なかったら、ここ通るよね」


「たしかに」


「でも暗すぎてあまり前見れないね」


「ほんとそれ!」


後ろの4人グループも同じく携帯のライトを周りを照らしている。

私達は女子だけで来てたけど後ろのグループは男子が居たらしく


「まるで肝試しだよな」


「やめてよー!」


「そこの茂みからわぁー!!!って出てきたり」


「ちょっと!やめてよ!」


なんて笑いあって話していた。

私達はそれを聞きながら


「人が多いから通れる道だよね」


「あと昼間だったらいいのになぁ…」


道なりに進む私達の前を歩くグループは6人。

携帯のライトを同じくかざして居て全員ではないけど、それがある事に安心をしていた。


「てかさ?そもそも、この道誰が知ってるって言った?」


「え、私じゃないよ」


「私も言ってないし!」


「え、待って私も言ってないよ!」


驚かす為にきっと、嘘ついてる子が居るんだなんて思っていた。そんな時だった…


第2話忘れられない現象へ

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