神人靈媒日記 〜靈人との対話/故 H.K女史〜

 今回も神人靈媒日記からの転載です。そして靈人との対話シリーズですね。靈媒日記では過去にも様々な霊人との対話シリーズを発表していますが、その全てを転載している訳ではありません。これは転載すべきかなと思ったものだけに限定しています。

 では、何故今回は転載したのか。それは対談相手が有名人だったからですね。対談時には名前を伏せていますが、すぐに誰と会話しているのか分かると思います。


 それでは、どうぞお読みくださいませ。



 神人靈媒日記 〜靈人との対話/故 H.K女史〜


私: あなたは〇〇〇〇さんでしょうか?

靈: あんた、誰だい?


私: 京都在住のシャーマンです。わたしは偶々あなたの家の前に行ったことがあります。裏山を登って行った先にあり、表札を見たら『〇〇』と書いてありました。

靈: あら、本当のようだね。


〜〜〜割愛〜〜〜


私: 何か世の中にお伝えになられたい事はございますか? SNSで書き込む事ぐらいしか、わたしには出来ませんが。

靈: わたしは生きた証として、何が残せるのかを考え、出来る事をした。あなたがわたしをどう見るかは問題ではない。誰かの評価と言うのは他愛もない話だ。わたしは其々の考え方があって良いと考えている。いずれも必要とされ存在しているものだ。これまでの人生を振り返り思う事は、愛されたいと言う欲求に対して、素直に向き合えたかどうかを自問自答する。誰かを傷つけてた事に対して、素直に謝罪する気持ちがあるのかどうか、葛藤に苦しめられるだろう。


女として生まれ生きたが、わたしは男であった方が良かったと思う。闘争心が強く、虚栄心の塊であったから。人を押し退けてでも自分の幸せを掴もうと生きた。その結果、多くの人間に煙たがれ、嫌われる因果も背負った。金と名声は手に入れたが、幸せかと聞かれれば、よく分からないと答えよう。何故なら、人の幸せがどう言うものなのか分からない。わたしは〇〇〇〇と言う名前の中でもがき苦しみ、翻弄されていたに過ぎないと言えよう。あんたは、わたしに興味があったから声を掛けたと言ったね。


私: はい。


靈: 何故興味を持ったかと思ったら、わたしの家の前までたまたま来たことがあったからだと。

私: はい。


靈: それは縁があったと言う事だよ。今こうして話している訳だから、伏線としてあったんだ。あんたがわたしをどう評価しているのか分からないが、わたしはあんたより有名であり、金持ちであり、おそらくあんたが知らない経験を多くしてきた。

私: はい。


靈: だから何なんだと言われれば、それまでだが、あんたよりはわたしの方が数倍優れていると、わたしは自己評価する。

私: はい。


靈: なんだい。不服なのかい。事実を言ったんだ。あんたは何がある。世間はそう評価するだろう。

私: はい。


靈: 世間とはそう言うもんだよ。だから話を聞いてもらえる人間になりたいと懇願し、そのために必要なことを自分で考え、努力してきたんだ。誰かを蹴落して泣かせたとしても、わたしは自分の道を自分で掴み取って生きたんだ。何が悪い。なぜ蔑まれなければならない。あんたはわたしを蔑んでいるだろ。そうじゃないか。

私: わたしはあなたの信者ではありません。蔑んでみているとしたら、あなたの上から目線でものを申す姿勢です。偉そうに接している在り方に対して「そう言う人柄だったんだ」と評価しています。


靈: 何だって。わたしが偉そうに言っている。あんたはどうなんだ。あう言えばこう言う、減らず口じゃないか。わたしの事を言えないよ。

私: そうですね。わたしもそう言う部分があります。おそらく靈媒であるため『鏡となる仕組み』でもあります。相手の発する氣に合わせて話すように出来ているのです。


靈: へえ、あんたはカメレオンみたいなもんかい。

私: そうです。


靈: じゃ、減らず口なのはわたしが減らず口だからって言うんだね。

私: それもあります。ですが、わたしの性格もあります。


靈: そうだろ。あんたの性格として顕れているところもあるさ。人の事は言えないよ。

私: はい。


靈: だけど、あんたは良い奴だと言う事は分かったよ。これからあんたはどんどん有名になるだろう。わたしは色んな人間を見てきたけど、あんたは媚びる事をしない人間だ。

私: はい。


靈: だから損をする人生なんだよ。いや、だったと思う。もっと上手にやれば、金も名声も早く手に入れられただろう。賢い人間だから。だけど、だからこそ良かったとも言える。その部分を評価する人間が世の中には必ずいるもんなんだ。ただ、そう言う人間と出会うためには、相当苦労しないと出会わせてもらえないもんだ。あんた、相当苦労しただろう。そうじゃないか。

私: そうですね……。


靈: 人には分からない相当な苦労をしてきたと思うよ。でなきゃ、わたしを相手に対等に話出来ないからね。わたしはかなり苦労したんだ。恥ずかしい事も非道な事もしてきた。碌なもんじゃないと言われようが仕方ない事もある。だけど、それは苦労したがゆえ、どん底から這い上がりたい一心で本気で生きたからだ。人生をやり直したいと思ってわたしは這い上がって来たんだ。


金や名声はそうやってようやく手にしたものなんだよ。だれかに貰ったもんじゃない。苦労に苦労して、やっと掴み取ったものだったんだ。一部の見出しでこき下ろされるような、そんな容易い人生じゃない。世間は騙され易い性質をもっているから、真実を知るに至らないに過ぎない。悪党だらけの世の中で、叩かれようが、裏切られようが、奪われようが、絶対に負けてなるものかと強気で生きなきゃ辿り着けないと思ってわたしは生きたよ。


私: はい。凄い事だと思います。一代で何かを築く事の出来る人と言うのは、壮絶な人生を歩まれている事が多いかと思います。

靈: あんたに泣かされるとは思わなかった。色々思い出しちゃったよ。思い出したくもない事まで鮮明に思い出してしまった。そう言う事なんだ……。こうやって自分がして来た事全てが問われると言う事なんだね。あんた、閻魔さんの遣いのもんかい。


私: そうかも知れませんね。悪魔祓いですから。

靈: へえ、あんた悪魔祓いなのかい。


私: 靈媒師であり、悪魔祓いであります。

靈: あんた、わたしを除靈しようってんじゃないだろうね(笑)。


私: いいえ。最初に申したように、ただ興味があったのでお声掛けさせて頂いただけです。

靈: そうかい。なら良かった。わたしはてっきり責めを負わすために現れた地獄の遣いかと思ったんだよ。


私: 負い目があったからでしょうね。でも、あなたはもうすでに反省されています。後悔もしています。過去を思い出し、涙したじゃないですか。


靈: そうだね。まだまだ始まったばかりのようだ。これがわたしに与えられた因果応報かね。あんたは生きている、わたしは死んでいる。この違いは大きい。わたしは物申す事が出来ないもんだ。あんたが現れなきゃ、こうして言葉にしてもらえなかった。そうか、あんたは仏の遣いじゃないのかい、本当は。

私: そうかも知れませんね。仏教信者ではありませんが。あなたがどのようにわたしを見るのか、それはあなたが決める事ですから。


靈: これは一本取られたね。減らず口だと言ったのは訂正するよ。申し訳なかったね。

私: いいえ。それは鏡となったに過ぎませんから。


靈: そうかい。あんた面白いわ。わたし、あんたみたいな人に会った事ないね。

私: そうですか。何人かの亡くなられた有名人の方々とお話しさせて頂いています。後でご紹介します。


靈: あっそう、どんな人がいるんだい。

私: あなたほどではないですが、何人かの有名人と靈縁を繋いで頂きました。


靈: あら……大物がいっぱいいるじゃない。本当!? わぁ、凄い。あんたやるじゃない。わたし、天国に来たのかしら。地獄に堕ちたとばっかり思ってたけど、満更じゃないわね。楽しそうだわ。

私: それは良かったです。


靈: あんたに借りが出来たわね。またその内御礼するわ。

私: ありがとうございます。ではまた、お話を聞かせてください。わたしはそろそろ起きて出かける準備をしなければなりませんので、これで失礼します。


靈: あら、そうなの。ありがとう。じゃあ、また。

私: 御縁に感謝申し上げます。


2021年11月13日 神人 拝



 と言う訳で、対談相手は細木数子さんでした! 口調や会話の勢いでバレバレでしたね! 彼女の生き様や経験から来る言葉にはそれなりの説得力を感じます。今後も何かある度に対談をしてくれるのかも知れませんね。 

 神人さんには是非とも瀬戸内寂聴さんとの対話もしてもらいたいものです。きっと興味深い内容になるんじゃないかな。


 こう言うイタコ芸は大川隆法氏もよくやられておられますが、あの人のせいでこの手の霊的対談がネタ扱いになってしまったのは少し淋しい話です。理解のない人がこの対談の記事を読んだら、やっぱり馬鹿にするのでしょうね。


 私に霊感はないので、神人さんのこの手の話が本物かどうかを判別する術を持っておりません。今までの実績から判断するばかりですね。その点から言えば、信用するに足りるのだろうなと個人的には思っております。もちろん、信じるも信じないもあなた次第ですよっ!

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