日月神示と龍宮神示と天言鏡

 話は少し古くなりますが、今月(※執筆時)のムーの特集を読んだんですよ。本屋さんで。立ち読みですけど。学研さん、買わなくてごめんなさい。特集の名前は何だったかな。ええと……。

 サイトをちらり。『知られざる大本裏神行「一厘の仕組み」の謎』でした。こんな特集、読まずにはいられないじゃないですか。


 で、特集だけをちゃんと読んだのですけどね。内容はと言うと、大本裏神行を行った主要メンバーの足跡を辿ったルポでした。それ以上でもそれ以下でもなく。何か新情報が書かれてあるのかなと思ったのですけど、裏神行に関わったメンバーが当時どう言う行動をしていたのかが分かっただけでした。

 まぁそう言う経緯が分かっただけでもいいとも言えるのですけど、新情報が書かれていたらもっと良かったなぁ。最初からそう言う趣旨ではなかったのかもですけど。


 結局、裏神行はもう終わった事であり、主要メンバーが集ってそれぞれの人達が書き記した神示が完成した時点で、そこから先の進展はないっぽい感じですね。あの記事の書き方だと。

 多分真実もそんな感じなのだと思います。関わった人達がいなくなった後、主要な建物はみな朽ちたりなくなっていたりしますから。役目を終えたって事ですよね。


 さて、ここからが本題なのですけど、裏神行主要メンバーが集まった場所は至恩郷と言う名前がつけられていました。そこに集まった人達が降ろした神示が『日月神示』『龍宮神示』『天言鏡』です。日月神示以外は出口王仁三郎聖師が降りてそれぞれの霊媒の人に書かせたものとされています。だから性質が違うものではあるのですよね。


 で、この中で何故『日月神示』だけが有名になってしまったんだろうかと、私、そこを疑問に感じてしまったんのですよ。『龍宮神示』も『天言鏡』も一応書籍化されて世に出てはいるんです。ただし、広がってはいません。書籍も今は絶版状態。関係書籍も日月神示に比べたらぐっと少ないです。


 私も『龍宮神示』と『天言鏡』については本を所持していないんです。それと言うのも、出版された時のレビューコメントでアンチ的な内容を目にしたから。正当なところから出ていないもの、みたいなコメントだったんですよね。それが真実かどうかは分からないのですが、ケチが付いた本はちょっとヤじゃないですか。


 日月神示だけ世に広まったのは、中矢伸一氏の功績が大きいとは思います。けれど、他にも多くの人が取り上げているんですよね。と言う訳で、日月神示も無名の時代は長かったのですけど、結果的に多くの人に浸透させる目的があって広がったのではないかなと考えています。

 それに対して、『龍宮神示』や『天言鏡』は興味本位ではなく、これらの神示に真剣に取り組む人に縁があるものなのではないかなと。一般の人に広く門戸は広げていない的な。一般公開されていない、一般公開は許されていないもの、みたいな。


 日月神示もその流れを汲むと言うものはいくつかありますが、誰もが興味を持ってすぐに手に取れるものはわずかですよね。ネットに情報が転がっているものもありますけど。ただし、ネット情報の場合、キーワードを知らないと辿り付けません。昔はすぐに辿り着けたものがグーグルの仕様変更で簡単には見つからなかったりもします。


 つまり、多くの人に知られるって事もまた選ばれしものだけと言う事になるでしょうか。そう言う役目があると言う事ですね。価値で言えば『龍宮神示』も『天言鏡』も日月神示に負けないか、それ以上のものがあると思います。

 けれど、日月神示並みに一般的に広まる事はきっとないのでしょう。役目が違うのでしょうね。そうして、それで上手く収まっているのかなと言う気がします。

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