ウィングメーカー

 ウィングメーカー。何と言う魅惑的な響きでしょう。私がこの言葉を知ったのは10年以上昔でしょうか? きっかけは勿論月刊ムーです。初めて聞く人のために早速説明しますね。


 事の起こりは1972年、ニューメキシコ州のとある峡谷でハイカーの一行が不思議な人工遺物とペトログリフ(壁画)を発見します。考古学者がその遺跡を調べるものの、不可解な点がいくつも見つかり、それによってこの件の研究は政府の秘密組織に委ねられる事となります。


 研究の結果、それらの人工遺物は有史以前に地球を訪れた地球外の存在を示唆している可能性があるとされ、政府は然るべき計画と予算を決定します。

 しかし、この時の研究では結局謎の究明には至らなかったのだとか。


 それから21年後の1994年、遺跡があったエリアで一連の岩盤の崩落が起こります。新たな発見がないか研究チームが赴いたところ、峡谷の壁内部深くへと続く大洞窟の入り口が発見されました。


 彼らはさらに入り口の奥に、硬い岩をくり抜いて造られたトンネルと部屋を見つけます。そこには全部で23の部屋があり、各部屋は全て回廊によって複雑につながっていました。

 それぞれの部屋には一連のペトログリフやヒエログリフが描かれた固有の壁画と、活動休止中のエイリアンのテクノロジーと思しき人工遺物が置かれていたのだそうです。


 その研究の解明には多大な労力が払われたものの、やがて少しずつ全容が解明されていきます。解読に成功した内容によれば、この遺跡を作った存在は当時の原住民やエイリアンなどではなく、おおよそ750年後に生きる我々人類の未来の代表者であり、自分達は文化の伝播者、あるいは芸術、科学、哲学の種を人類にもたらす者であると主張していたのです。そうしてこの遺跡を作った組織名がウィングメーカーだと。


 つまり未来人達の組織の名前がウィングメーカーなんですね。


 未来の地球人が過去に干渉するために何らかの方法で過去に飛び、特殊な遺跡を作ったと言う話なんです。それが発見される事でよりよい未来へと導くために。

 そう言う目的があるために、発見された遺跡の遺物の謎を解明すると様々なテクノロジーや哲学や教養が得られるようになるのだそうです。


 解読したメッセージによると、このような特殊な遺跡は世界の様々な場所に7ヶ所あるとされています。今頃は全ての遺跡は発見されて謎も解明されているのかも知れません。分かりませんけれども。


 ウィングメーカーで一番有名なのは紹介サイトで公開された24枚の謎の壁画です。他には音楽もあるようですね。動画も公開されています。


 ウィングメーカーの事について書かれていた本によると、彼らがどうして未来を変えたかったかの理由も書かれているらしいです。地球を狙う宇宙人が現れるのでそれをどうにか回避したかったりだとか……。私はこの本を読んでいないので詳しい事は分かりません。

 アマゾンで中古本が1500円くらいで買えるので(※執筆時)興味のある方は購入を検討してもいいかも知れません。小説のいいネタになるかもですよ!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る