魔術師でお菓子屋さん
卯月 唯
第1話 プロローグ
魔法によって創りだされ、そして壊され続けてきた世界、ノーマ
その最大の大陸に位置し、隣国関係にあるリアス王国とグレス帝国との100年にも渡る悲惨な戦争
小さな軋みから生まれてしまった悲しい歴史
数多の血が流れ、命の灯火が消え果てた死の境界線
その日、血塗られた境界線はいつもとは違う空気を纏っていた
大地が裂け、大気が凍てつき、世界が震えた
最強と呼ばれた勇者も、神に愛された聖女も、叡智を統べた賢者も
英雄達が次々に倒れ伏した、荒廃と化した戦場に独りで佇む魔術師
長きに渡って続いてきた無慈悲な戦争はこの独りの魔術師によって終止符が打たれた
リアス王国魔術師序列第1位
王国始まって以来初のそして最後となる魔術師階位最上位の「黒」にまで登り詰めた天才魔術師
唯一の黒の魔術師を人々は希望と畏怖の念を込めて次代へと語りつぐ
全てを可とする黒の魔術師の存在を
全てを無にする黒の魔術師の伝説を
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます