その13 ややこしいことしやがって

北の大通り宿屋、宿屋一室―


「あっ――」


 落ち着かない様子で椅子に腰かけて待っていた東山さんは、音を立てて開いた入口の扉を振り返った。

 そして中に入ってきた少年少女の顔を見て、安堵の表情を浮かべ椅子から立ち上がる。


「ただいま、みんな」

「大丈夫だった? 随分遅かったから心配してたんだから」

「あー、ちょっと色々あって」


 でもこの通り何とか無事――

 にへらと笑ってカッシーは東山さんの懸念に応えてみせた。


「色々ねえ? まあ無事でなによりだけどな?」


 ベッドで寛いでいたこーへいもにんまりと笑ってカッシーを出迎える。


「で、お土産ハー?」

「んなもんあるかボケッ!」

「まゆみ、カッシーは余計なことしなかった?」

「大丈夫、ちゃんと手綱を引っ張って抑えておいたから」


 日笠さんはパチリとウインクしてなっちゃんの問いかけに答える。

 東山さんの対面でお茶を飲んでいたなっちゃんは、心なしか固くなっていた表情を緩ませ、日笠さんを気遣うように微笑を浮かべた。

 隣にいたカッシーは、そんな二人のやりとりを聞いてバツが悪そうに口を尖らせていたが。

 

「遅かったね二人とも。で、どうだった?」


 と、部屋の奥から聞こえてきた、何とも軽い問いかけに対し、少年少女は途端に怒りと疑惑の入り混じった表情を顔に浮かべながら、その声の主を睨み付けた。

 窓辺に腰かけ、膝を組んで優雅にお茶を飲んでいたサクライは、二人のその表情に気付くと不思議そうに首を傾げる。

 ふ ざ け や が っ て コ ノ ヤ ロ ウ !

 カッシーと日笠さんは大股でサクライへ歩み寄ると、サクライと額がくっつくほど顔を近づけて、犬のような唸り声をあげた。


「どうだったじゃねーよこのホラフキ王! あれのどこが普通の酒場だっつーの!」

「そうですよ! 私なんか危うく売り飛ばされかけたんですから!」

「おかしいな。僕の時は平気だったんだけど……君らなんか気に障ることでもしたんじゃないの?」

「してねーっつーのボケッ! むしろされたんだよ!」

「普通に頼んで普通にお会計しようとしたら、十万ストリングとかぼったくられかけたんですよ?! もう金輪際ごめんよあんなところ!」

「ああそう、それは災難だったねえ」


 二人の怒声もなんのその。

 サクライは涼しい顔で恍けるようにそう言って、やはり不可解そうに眉尻をさげたのみ。

 だめだこりゃ――

 二人は怒るのもバカバカしくなってきて大きな溜息を一つ吐く。


「まあとにかく、無事でよかったよ二人とも」

「お・か・げ・さ・ま・で・な!」

「危ない所を助けてくれた人がいたんです」

「へえ、誰だい?」


 コトリ、とティーカップを置くとサクライは興味深げに尋ねた。

 日笠さんはなおも頬を膨らませながら王のその問いかけに答えるように入り口を振り返り、どうぞ――と声をかけた。


「よっ、邪魔すんぜ」

『フジモリさん?!』


 と、中の様子を伺うようにひょっこりと顔を覗かせた意外な人物を見て、東山さん達は異口同音彼の名前を呼んだ。


「ってマジで王様じゃねーか。何してんだこんな所で?」

「君は確か傭兵隊の?――」

「酒場で絡まれて危なかったところを助けてくれたんだ」

「だからって、連れて来る必要はないだろう?」

「ここまで送ってもらったんです。お礼にお茶くらいご馳走しないと悪いでしょ?」


 途端に目を白黒させながら青ざめたサクライを見て、幾分溜飲が下がったカッシーと日笠さんは小気味よさ気に笑う。


「それより面白そうな事やってんじゃねーか。俺も混ぜてくれよ王様」


 ニヒヒ、と笑いながら逆座りで椅子にもたれかかると、フジモリはまるで子供のように目を輝かせながらサクライに言った。

 やれやれと口を曲げ、サクライはカッシーと日笠さんの顔を交互に見る。

 

「……君達、話しちゃったの?」

「だってしょうがないじゃないですか」


 助けてもらっておいて、理由を尋ねられたのに黙っているわけにもいかない。

 大体誰のせいでこうなったのか?元を正せば王様のいい加減な情報のせいでしょ?――

 日笠さんは冷ややかな視線でサクライを見下ろしながら答えた。


「心配すんなって、べつに女王に告げ口なんかしねーよ」

「まあ、君ならいいか」


 ばれてしまったものは仕方がない。

 目の前の青年ならイシダ宰相やサワダ、それにスギハラと比べてまだ融通が利くし話も分かるほうだろう。

 サクライは肩を竦めると、ややもって身を乗り出し頷きながらフジモリに答えた。


「そういえば、フジモリさんもサヤマって人の事を調べてたらしいんです」

「君も? そりゃなんでまた?」

「あーその、昨日起こった事件について調べて行くうちに、サヤマの爺がどうもきな臭いことを企んでる、って噂に辿り着いてね」

「なんで君があの事件を? 街の治安維持は警備隊の管轄だろう?」


 自分が起こした事件であることを棚にあげ、サクライは素知らぬ顔でフジモリに尋ねる。途端にフジモリは、苦虫を噛み潰したような表情を浮かべ、誤魔化すように視線を逸らした。


「あーその……スギハラのグズが中々事件解決できなくって、手こずってるようだからちょっと手伝ってやろうと思ってさ」


 見る見るうちに小さくなる声と共に『両刃』の異名を持つ傭兵隊長は顔を真っ赤にして鼻の頭を掻いた。

 そんなフジモリを見て、カッシー達は思わず吹き出してしまう。

 

「意外と友達思いなんですね、フジモリさんて」

「昼間はあんなにケンカしてたのにね」

「ち、ちげーよ! 暇だったからついでだって。それにあいつはただ同期ってだけで、ダチでもなんでもねえからな?」


 でもあいつにはいうんじゃねーぞ?――

 クスクスと小悪魔のような笑みを浮かべたなっちゃんに対し、フジモリはそう付け加えると不貞腐れたようにそっぽを向いてしまった。


「まあ、それはさておき、『有力な人物』って誰だったかわかった?」


 閑話休題。

 サクライは態度を改めカッシーと日笠さんを向き直すと、依頼の首尾はどうであったかを尋ねる。

 そうだった。このバカ王の顔を見た途端、沸々と湧きあがった怒りのせいですっかり忘れてた。

 カッシーは慌てて日笠さんを見る。

 日笠さんはパンと手を打って、丁度話を始めようと皆を見渡したところだった。


「みんな聞いてほしいの、ちょっと状況が変わって来たわ――」


 酒場で出会った立派なまつ毛の少年の話を、少女は掻い摘んで話始めた。

 十分後。


「浪川君がいたって――」

「おーい、マジか?」


 話を聞いた残りの四人は、驚きと疑惑の入り混じった表情を浮かべながら、口々に感想を呟いていた。


「まゆみ、人違いとかじゃなくて本当に浪川君だったの?」

「間違いないと思う。確かに浪川君だったわ」


 あんな特徴的な立派なまつ毛、誰が間違えるだろうか。

 なっちゃんの懐疑的な問いかけに、日笠さんは自信をもって頷いてみせる。

 けれどもし事実なら嬉しい限りだ。

 無事でよかった。わざわざヴァイオリンまで来て正解だった――仲間の息災な様子を日笠さんの口から聞いて、東山さん達は心底嬉しそうに笑みを浮かべていた。


「でもよー? そうなるとますますわけわかんねーな。なんで浪川が『有力な人物』なんだ?」

「そこなの。でもサヤマの手下っぽい人達は、浪川君の顔を見て喜んでいたし、どう考えても彼が王様の言っていた『有力な人物』だと思うんだけど……」


 こーへいのごもっともな疑問を受け、日笠さんも端正な眉を顰め不可解そうに俯く。やっぱりどう考えても理由が分からない。

 六人は長い唸り声をあげて考え込んでしまった。


「ちょっといいかな」


 と、日笠さんの報告を聞いて、しばらく考え込んでいたサクライが徐に口を開く。

 なんだろう?――と少年少女は一斉に王へと視線を向けた。

 

「君達が話している人物って、もしかしてアニマート公のこと?」

「アニマート……公?」


 なんのこっちゃ?

 カッシー達はまた飛び出してきた訳の分からない名前を聞いて、全員眉根を寄せながら頭の上に『?』を浮かべる。


「違うって、俺らが話してるのは『浪川』っつーオケの――」

「だからアニマート公のことだろう?『ナミカワ』前王のこと話していたんじゃないの?」

「いや……え?……ちょ、ちょっと待て!」


 今なんつったこの王?

 カッシーは慌てて身を乗り出した。

 

「……ナミカワ『前王』?」

「ん? 違うのかい?」


 微妙な反応を示したカッシーを見て、サクライも少し困惑気味に眉を顰める。

 二人共、ん?ん?――と、お互い訝しげに顔を顰めたまま、相手の顔を覗き込んでしまっていた。

 仕方なくなっちゃんがフォローするように口を開く。

 

「そのアニマート公という人も『ナミカワ』っていうの?」

「そうだよ。アニマート公『マサトシ=ナミカワ=ヴァイオリン』。僕とマーヤの叔父で、マーヤの前のヴァイオリン王だ」

「前のヴァイオリン王?! ち、違います。私達が話してたのは『浪川君』っていう部員のことで……って、マサトシ?……ん?……んん?」


 そもそもそんな大そうな人物の事なんて今初めて知ったことだ、と日笠さんは慌てて両手を振りながらサクライの言葉を否定する。

 だが途中でサクライの言葉に違和感を感じ、彼女は思わず振っていた手を止めて目をぱちくりさせた。

 そんな彼女に気付かず、サクライは話を続ける。


「なるほど……いやさっきから『ナミカワ』って言ってるから、てっきり前王が『有力な人物』なのかと思ったんだけど」

「あー、でもそう言われてみりゃ、確かに前の王様に似てなくもなかったな」

「えっ!?」


 と、話を聞いていたフジモリが、ゆっくり頷きながらサクライの言葉に賛同したのを見て、少年少女達は驚きの声をあげる。


「ほ、本当ですかフジモリさん?」

「ああ、フードで顔隠してたやつだろ?ちらっとしか見なかったが確かに面影があったぜ」


 目線を虚空に彷徨わせフジモリは記憶を辿っていたが、やがて再度自信ありげに日笠さんの問い頷いてみせる。

 どういうことだ。どうやら前の王様も『ナミカワ』というらしい。しかも似てるというし――なんだか頭がこんがらがってきて、現場を見ていない東山さん達はカッシーと日笠さんを向き直った。


「二人とも? 本当の本当に浪川君だったの?」

「そう言われると遠目からだったから……絶対とは――」

「そんなことない! あれは確かに浪川君だったって! あんなまつ毛の立派な人はそういないよ!」


 三人に視線を向けられ、ちょっと自信がなくなってきたカッシーは言葉を濁したが、つい先刻間違いないと言いきってしまった日笠さんは、やや困惑しながらも反論する。

 しかし――


「ナミカワ君っていう子もまつ毛が長いのかい?」

「あ、はい。そうです。ラクダみたいに立派なまつ毛で――」

「叔父もまつ毛が長いんだよ。しかもとっても立派でさ」

「へ?」


 真顔で返答したサクライの顔を見ながら、日笠さんはあっけにとられて言葉を失った。

 う、嘘でしょ? あんな立派で長いまつ毛の人物が他にもいるってこと?――

 じゃああれは浪川君ではなく、やはり王様曰くアニマート公という人物だったのだろうか。日笠さんもかわいい唸り声をあげながら首を傾げる。

 

 だが、やにわに。

 少女ははっと表情を強張ったものに変えつつ、頭の中に浮かび上がった一つの仮定を立証するため、サクライを向き直った。

 

「王様、もしかしてナミカワ前王って、彫が深い顔だちで、背が高くてスラッとしてませんか?」

「よく知ってるね。ハ・オン人離れした顔立ちのせいで若い頃は結構モテたって言ってたし」


 まさしくその通りとサクライは日笠さんの質問に対して肯定するように頷いた。

 ちなみに、『ハ・オン人』とはオラトリオ大陸に住んでいる民族の名称である。

 大陸で最も割合の多い人種で、オラトリオ大陸の99%はハ・オン系民族で構成されている。特徴は黒い髪、黒い瞳、黄色肌。つまり日本人とほぼ変わらない。 

 やはりと内心確信を得ながら、日笠さんは続けて尋ねた。

 

「それと独特のイントネーションのある話し方をしませんでした?」

「独特の喋り方?」

「えっと……コホン。『何(↑)です(↓)か?(↑)』って、こんな感じの――」


 と、浪川がよく口にする言葉をモノマネをしてみせてから日笠さんは少し頬を赤くする。やはり皆の前でモノマネするのは恥ずかしかったようだ。

 意外と似ていた、とかこーへいは思っていたが。


「……やはり君達、本当は叔父の事を知ってるんじゃないか?」


 まさしく、前王がよく口にしていた言葉を聞いて、サクライは訝しそうに眉を顰め日笠さんに尋ね返す。

 だがそこで、彼はふと頭の中に湧きあがった疑問に動きを止めた。


「あーその、もしかして……君達の話しているナミカワ君って子もそう言う喋り方するの?」


 その問いかけに――

 カッシー達はほぼ同時に全員で頷いてみせた。

 サクライは口の端を引きつらせた笑みを浮かべながら、なるほどねと納得したように肩を竦める。


「他人の空似にしちゃ出来すぎな話だな」


 話を聞いていたフジモリも頭がこんがらがってきてきたようだ。

 と、皆が不可解そうに顔を顰めるそんな中。

 借りてきた猫のように大人しくなりながら、お互いを恐る恐る見合う少年少女が二人。


「ねえカッシー?これってやっぱり――」

「言うな日笠さん。わかってる」


 割と鈍いカッシーも流石に日笠さんが何を言おうとしているのかわかった。


 もしかして、私達がモデルになった人もこの世界にはいたりしてね?――


 まさに瓢箪から駒だ。舞のやつ、ほんとにややこしいことしやがって――

 酒場で冗談めいて日笠さんが言っていた言葉を思い出しながら、カッシーは口をへの字に曲げる。

 状況から察するに、サクライが言っているアニマート公『マサトシ=ナミカワ=ヴァイオリン』前王は、うちの部員である『浪川政俊』がモデルになった人物に違いない。

 日笠さんも同じことを考えていたようで、まさか本当にそっくりな人物が出てくるとは――と、額を抑えて項垂れていた。

 そんな少年少女を余所目に、事情を知らない残りの一同は、名前も見た目もそして話し方までそっくりな二人の人物の登場にますます困惑しているようだ。


「おーい、どうなってんだこりゃ?」

「つまり両方ともまつげが立派で、彫が深くて、独特のイントネーションと」

「ややこしいわね。どっちがどっちだかわかんなくなってきた…」

「マツゲメンドクサーイ」

「とにかく酒場にいたのが君達の仲間である『ナミカワ君』か、それとも僕の叔父である『ナミカワ前王』なのかはっきりしないと埒が明かないな」


 うーん、と唸り声をあげながらサクライは腕を組み、日笠さんとカッシーを見る。


「君達が酒場で見かけたその人物って、年はいくつくらいだった?」

「そりゃもちろん――」

「私達と同じくらいでした」


 遠目ではあったが、見た目は二人が良く知っている『部員』の浪川であったし年はさほど変わらないように見えた。カッシーと日笠さんはほぼ同時に口を開いてサクライの質問に答える。


「では叔父ではないと思う」

「どうしてです?」

「叔父は大分年をめされているからね。いくらなんでも君達ほど若くは見えない」


 アニマート公ナミカワ前王は現役を引退して既に八年、御年六十八歳だ。流石に目の前の少年ほど年が離れていれば別人と考えるのが正しい判断だろう。

 サクライは少しほっとしたように、しかし確信を得たようにうん、と一回頷くと日笠さんの問いかけに答えた。

 ではやはり自分達が見たのは部員である『浪川政俊』だったようだ。

 サクライに続き、カッシーと日笠さんも安堵の表情を浮かべて、ほっと息を吐く。


「しかしよかった。『有力な人物』が叔父でなくて安心したよ」

「安心? なんで?」

「叔父はれっきとした『王族』だからさ。官位の世襲制は撤廃されたが、王族にはその制度は適用されていない。だから彼はまだ王位に就くことができる権利を持っている」

「――つまり、その気になればナミカワ前王はまた王位に復帰できるってこと?」


 と、カッシーの問いを受けて説明したサクライに、今度はなっちゃんが頭に浮かびあがった新たな疑問を投げかけた。はたして、その通りとサクライは理解の早い少女に感心しながら頷いてみせる。


「ヴァイオリン王家の血はまだ絶大な権力を持っている。王位を譲り隠居の身ではあるけれど、もし叔父が『有力な人物』だったとしたら、貴族達にとってマーヤに対抗するための強力な武器になっていたはずだ」


 もっとも、叔父は自分を蔑ろにして悪政の限りを尽くしてきた貴族達のことを相当に嫌っている。仮に酒場にいたのが彼等の仲間である「ナミカワ君」ではなく、叔父であったとしても彼が貴族達に協力することは多分ないだろう。

 サクライは杞憂に終わったことに安堵の表情を浮かべていた。

 となると、やはり問題は振出しに戻ることになる。


「じゃあ何故浪川君が『有力な人物』なのかな?」


 皆の頭にほぼ同時に、再び沸き起こった疑問を口にして日笠さんは首を傾げる。

 

「ムフ、マツゲ似てるから間違えたんじゃナイノー?」

「いや、それはない。貴族なら叔父の顔を知らない者はいないはずだ。いくらなんでも、君らと同年代の若者と見間違えるはずがない。一目見ればわかるはずだよ」

「じゃあなんでだよ?」


 ますますもって、あのまつ毛の長い少年が『有力な人物』たりえる理由がなくなった。

 一同はうーん、と唸り声をあげて思案に耽る。


 と――

 

「ヴァイオリン王家の血はまだ絶大な権力を持っている――さっきそう言ったわよね王様?」


 静かだが良く通る声が聴こえてきて、一同は振り返る。


「ああ、確かに言ったよ」

「なっちゃん?」

「こういうことじゃないかしら……」


 肘を抱え込むように腕を組み、先刻から黙々と考えを巡らせていた『微笑みの少女』は、小さく頷くと――





「浪川君を前王の息子として王に擁立する――サヤマがそう考えてるとしたら?」




 確信と共に顔をあげクスリと悪戯っぽく笑いながら、皆を一瞥した。 

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