第10話 訓練②

「その眷属は、何ができるのだ?」


「たいしたことはできないよ」


筧に聞かれて、俺は答えた


別に、ウソをついてはいない


本当に、ろくでもないヤツなのだ


俺達は「従者」と呼んでいるが、俺が作れるものは性能がかなり低い


「射撃も剣戟もできないから」


血を操るブラム=ストーカー


そのシンドロームは、従者を作れるのが特徴だ


そこまで多く作れないが、複数の従者を操作


従者に攻撃させたり、盾代わりに使ったり、合体するヤツまでいたりする


でも、俺はそう言うことは殆どできないのだ


「では、お前の眷属は何ができる?」


「乗って走れるだけだよ」


「何?」

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