「悲愴の遺物」

煩先生

 

花束は孤立し

形骸を慰んで

脳味噌の虹に

幻惑し羨んだ


不合の楽園で

遊離する熱は

肯定が難しく

絶無に揺れた


恋文は摩耗し

哀惜を導いて

三日月の夢に

感嘆し呟いた


確知の遠景で

流転する露は

旋律が美しく

心機に触れた

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「悲愴の遺物」 煩先生 @wazurai

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