縁は異なもの味なもの?

tolico

独り飲みのススメ


 平日の昼下がり。



 ぬるい風と湿った空気が呼吸と排気と混ざり合う。


 都会の喧騒と雑踏。すれ違う人々はお互いを気にする事もなく往き過ぎる。




 私はといえば、着こなれたカッターシャツの袖を肩までまくり上げ、スラックスに乗った少々ぽよりとしたお腹から時折地面を見つめたりする。五十を過ぎて思うようには動かなくなってきた身体を揺らしながら。


 白髪交じりの短髪頭から滴る汗を、使い慣れたハンドタオルでぬぐい空を仰いだ。




 気分は大変良い。


 この蒸し暑い夏の平日に見事午前中で仕事を切り上げることに成功した。


 ややこしい資料の振り分けと細かい指示をし、あとは優秀な部下に任せて自分はお先に失礼したのだ。この会社に勤めて二十数年、普段は残業に休日出勤と献身しているのだ、たまには良いだろう。



 待つ人の居ない家に直帰するよりも、軽く一杯ひっかけようと行きつけの居酒屋に足を向ける。有難い事に年中無休昼間からやっていて、なんならランチメニューも食べられるモツ料理が自慢の店だ。


 男独りに酒好きとなれば美味い料理の一つや二つ、馴染みの店もあるというものである。


 駅の改札を出て交差点を渡る。上野はアメヤ横丁商店街。ガード下から縦横に広がる商店及び飲み屋街、その端に並ぶ一角に赤提灯をかかげた小さな店がある。


 数多あまたある客引きの声をくぐり抜けて辿り着いた軒先から中をうかがう。ガラス窓の向こうは平日の昼間でも大変盛況のようだ。



 暖簾のれんを分けてがらがらと木戸をくぐると「いらっしゃいませ!」という若いお兄ちゃんの元気な声が迎えてくれる。


 カウンターが並ぶ狭い通路の先は少しひらけ二階に上がる階段とトイレ、曲がった奥にはテーブル席が数席ある。私はいつものカウンター端の指定席に目をやる。


 階段わきで食器返却口が目の前になるその席に、おや、今日は先客がいる。しかも若そうな女性だ。その隣が空席でカウンターはその席しか空いていなかった。


 独りでテーブル席になど座りたくはない。場所が勿体ないし目立つし、何より店員のお兄ちゃんたちとの会話が楽しめない。

 若い女性の隣で少し気は引けるが、カウンター席とはそういうものだ。そこに座っているのだから。



 まあいいか、と席に着こうとすればすぐさま店員のお兄ちゃんがおしぼりを手にやってくる。


「いらっしゃいませ、いつもので良いですか?」

「うん、生ジョッキでね。あとハツとフワ串一本ずつちょうだい」


 馴染みの店員は客の好みも把握している。若くてチャラそうに見えていてもそこは古くからの優良店、良い接客をしてくれる。


「かしこまりました。ザキさんいつもの! おあと生ジョッキ、ハツ串、フワ串いただきました~!」

 柔らかな注文の了承に続いてドスの効いた通しの声が狭い店内に響き渡る。



 どっかりと腰を落ち着けて差し出されたおしぼりで、手に顔に道中の汗を拭う。ややあってジョッキが目の前に置かれた。細かい汗をかいたグラスに、金色こんじきの液体と白くふわふわの泡が溢れんばかりに注がれている。


 カウンター越しに店長のはちまき兄ちゃんと軽い世間話をしていると、串の方も出来上がり“いつもの”と一緒に目の前に提供される。



 まずは乾いた喉に潤いを。ひやりとする縁に唇を付けてごくりと飲み干せば、喉から腹まで冷気が駆け下りる。きめ細かな泡が口当たり良く、適度な苦みと爽やかな酸味が舌を喉を楽しませてくれる。

 ひと仕事終わらせての一杯は格別だ。特にこんな暑い平日の昼間では、なおさらに。ゆるりと背もたれに身体を預ける。




 ふと、手にしたジョッキ越しに視線だけを向けてみる。右隣の女性客。年の頃は二十代後半だろうか。縁なしの眼鏡に長い髪を木のかんざしで丸く束ねている。

 肩掛けの布鞄を置きもせず、おまけにもう一つ小さな鞄を斜めにげていた。白い薄手の上掛けに透けて、小さな肩に二つ分の重みが食い込んでいる。重くないのだろうか。

 灰色と白を基調として落ち着いた色合いで纏められている服装。いささかもっさりとして、都会には少々馴染まない出で立ちだ。いや、逆に言えばどこにでも紛れて目立たない地味な装いをしている。


 彼女の前には狭いカウンターいっぱいに料理が並んでいた。スマートフォンを片手にそれぞれをつつきながら、時折グラスを傾けている。

 陶器のグラスに氷と共に入っているのは日本酒か焼酎か、はたまた飲みやすい梅酒であるか……。

 こんな平日の昼間にラフな格好で一人で居酒屋か。大学なら授業の時間帯によっては平日に遊んだり出来るんだろう。社会人だとするなら、カレンダー通りのお役所仕事やOLでは無いのだろうな。


 暫し観察と考察に耽る。




 ずっと視線を向けているのも怪しいし、せっかくの料理も冷めてしまう。私は皿に向き直り串に手を伸ばした。


 串と言ってもここのメインは豚のモツだ。ハツは弾力があり噛み応え抜群で、だがしかし柔らかい。フワは肺のことで、マシュマロのようなグミのような、そんな独特の食感がある。歯を入れるとぷちぷちという感覚がある不思議な部位だ。

 甘辛のタレがまた美味い。冷えたビールによく合っていてあっという間に飲み干した。


「ジョッキ生もう一杯お願いね」


 早々におかわりの催促をする。



「すみません、梅酒ロックでもう一杯お願いします」


 続けて隣から聞こえた注文は柔らかくよく通り、ちょいと少年のような声であった。同時に視界の端で返却口にグラスを置く姿が映った。

 空いた皿も返し、代わりに梅酒のロックが入っているであろうグラスが返却口越しに手渡される。満面の笑みでそれを受け取りながら、よく見えないであろう相手に「ありがとうございます!」と返している。律儀なことだ。



 私の方にもジョッキが手渡され、さて、と私は“いつもの”に向き直る。それというのは豚のレバ刺しである。


 昨今の食品衛生事情により生食を規制されてきているレバーに代表されるモツ群であるが、この店で出される刺しと名乗るものは低温調理によりじっくりと火が通されたものである。

 低温で長時間調理することにより、火は入るがタンパク質の凝固により固くなることがない。また、水分が保たれるので生食さながらの食感と、それとはまた違った独特の口当たりと風味を生み出す。こいつが何とも、他では味わえない美味さなのだ。


 ジョッキに手をかけ一口飲み干す。



「あの、良かったらこれ食べてもらえませんか? 手を付けちゃってて申し訳ないんですけど……」


 突然かけられた声に驚き振り向く。目の前には少し食べた形跡のある皿が差し出されており、例の彼女が上目がちに私の顔をうかがい見ている。


「いやいやいや、そんな!」

「ちょっと多く頼み過ぎてしまって! 良かったら是非どうぞ!」


 動揺して言葉の出ない私に満面の笑みで勧めてくる彼女。そう言うのである。確かに目の前には、小柄な女性が食べる分にしては少々多すぎる皿が並べられていた。酒の勢いもあろうか、断るのも悪いと思いそれを頂くことにする。


「これは、何ですかね?」

「スモークレバーです! 前に来た時に食べて美味しかったので頼んだんですが、他にも色々頼んでしまって一人分にはちょっと多かったんですよ~」

「ほう」


 ハの字眉で髪を掻きながらそう言う彼女。食べかけとはいえ貰うだけでは悪いので、こちらもまだ手付かずのいつものお気に入りを勧めてみる。


「いや、良かったらこちらも。レバ刺しなんですがね。スモークとの違いも是非試してください」

「わ〜! ありがとうございます! レバ刺しも気になっていたんですよ〜じゃあ遠慮なく、いただきます!」


 彼女は目を輝かせて私の皿を観察している。


「では私も、遠慮なく。いただきます」


 笑顔で断りを入れて箸を伸ばす。互いが互いの皿から少しづつ取り、それぞれに口に運ぶ。


 馴染みの店ではあるが満遍なく注文しているわけではない。初めて食べるそれはレバ刺しとは違い、適度に水分が抜けている。

 締まった身質は少々弾力があり、ねっとりとしてクリーミーで、それに燻された独特の風味。少々甘酸っぱいソースがよく合う。刻んで盛られた野菜の食感も相まって食べ応えがある。これは美味だ。



「うん! 美味し〜い!」


 しっかりとしみじみ噛み締める私の隣で、感嘆の声が上がった。もぐもぐと手を添えて頬張りながら、実に美味そうに味わっている。


「全然生臭さは無くてしっとりで! ネギと白胡麻も良いですね! 塩ダレで美味しいです!」

「そうでしょう! 低温調理だからパサつかず美味しいんですよ。いや、スモークも美味しいですね!」

「そうなんですよ! 実はわたし、趣味で燻製をやってまして」

「へえ! 燻製を、ご自分で?」

「そうなんです! 段ボールとかでもやったんですけど、今はこうこのくらいの木箱で……」


 と、ちょこまかと身振り手振りで説明をしてくれる。


「あ、そもそも料理が好きなんですけど」


 そう言うと彼女はスマートフォンを差し出して画面を見せて来た。覗き込めば画像フォルダーには数々の料理の写真が。

 スクロールされて時折ピックアップされるそれらは、チーズやベーコンの燻製に始まり如何にも家庭料理然とした茶色が基調のものから、色とりどりに綺麗に盛り付けられた料理まで実に数多く様々であった。

 お菓子やお酒、お店のものであろう料理まで保存されているようである。フォルダ名には食べ物と書かれていて、成る程、料理好きに違いない。


 私はその料理の数々と、彼女の勢いにすっかり圧倒されてしまった。


「いやいやいや! ちょっと。凄いですねぇ! プロ並みじゃないですか!」

「いえいえ、全然、ただ好きなだけなんですけど。ありがとうございます!」


「連絡先交換とか、良いですかね? こんなおじさんとで、いきなりなんだけども……」

「良いですよ! えっと、SNSとか何かやってますか?」


 酔いの勢いとは恐ろしい。つい口走った私であったが彼女は躊躇もなく返答する。


「やぁ、そういうのはやってないんだよね。あ、私は野崎と言います。会社とかではザキさんて呼ばれてますよ」

「ザキさん! よろしくお願いします、じゃあメールアドレスで。わたしは、ちょこ、と言います。ハンドルネームなんですけど」


 少しためらってそう名乗る彼女。


 それはそうであろう。初対面の男にいきなり連絡先の交換をお願いされたのだ。勢いで了承したのだとしても、なかなかどうして、冷静である。

 ハンドルネームとは、今時のSNS世代らしい。


 私としては、純粋に料理の凄さに思わず申し出てしまった事で、これで警戒されてしまうと残念である。


「ちょこさん、よろしくお願いします!」

「はい! あ、お猪口のちょこなんですよ、チョコレートじゃなくて」


 しかし彼女は、特に距離を置くこともなく愛想よく笑顔であった。


 口元に手をやってにっこりと悪戯っぽく目を細める。美人や可愛いといった表現があまり当てはまらない、しかし整った顔立ちに、子供のような無邪気さを浮かべていた。

 色白の肌はほんのりと朱に染まっている。


 美味しいを連呼し「もう一つ貰っても良いですかね?」と言いながら、どうぞという私の言葉を待ってレバ刺しを口に運ぶ彼女。本当に美味そうに食べている。多少の図々しさを感じたが、酒のせい、酒のおかげ、で片づけられるくらいには私は酔っていた。



 聞けばこの店の前に既に一軒友達と飲んできていて、これから夜には音楽ライブに行くのだと言う。ここには、前に来て美味しかったからと先に切り上げて自分だけ二件目に突入し、別の友人が合流するので待っているらしい。

 料理好きであるが、相当にお酒好きでもあるようだ。


 そして行動的だ。前の店には上野に来るとよく行くそうで、持ち込みOKなのを良い事に燻製と自家製の梅酒持参で、店員さんや周りのお客さんに配ったりする事もあると言う。

 田舎に住んでいるというから、隣人との距離の近さは納得する。都会の無関心さとは違うのであろう。多少の図々しさも親しみと思えば悪い気はしないのである。



 私がジョッキを三分の一空ける頃には、彼女はもう一杯梅酒のロックを注文していた。


「ちょこさん、お強いですねぇ」

「ええ、わたしお酒の分解が早いらしくて、すぐ酔いが醒めちゃうんです。あ、もっと食べてくださいね! 本当に頼みすぎちゃってて」


 どうぞどうぞ、と手振り付きでお皿を差し出してくる彼女は成る程、あまり酔っているようには見えなかった。


 私の方は既にほろ酔いで、独り身で仕事場の近くで飲むのは気まずいので家との中間である上野で飲んでいるとか、実は何回か離婚経験があるだとか。言わなくても良いような事までべらべらと喋ってしまっている。


 その都度、成る程、確かにそうですね。とか、そうなんですか、経験豊富なんですね。とか。終始笑顔で相槌を打ってくれるちょこさん。


「こういう所で知らない人に話しかけるのは、ちょっと勇気が要りますよね? 特に女性だと」

「そうなのでしょうね。でも、ザキさんは常連さんのようでしたので、大丈夫かなと思いまして。楽しくお酒飲めてます、ありがとうございます!」


 などと、にこにこと言う彼女はなかなかに計算高くもあるようだ。改めて乾杯をして会話を続ける。


 酔ってしまえば多少失礼な事でも聞けてしまうのが良いところで。ちょこさん、こう見えて三十半ばだそうで、いわく「童顔なんですよね~お化粧してないですし」とのこと。正直、年の割に奇麗な肌をしていらっしゃる。


 他にも店の兄ちゃんがストリートミュージシャンだと紹介してあげれば、彼がってるのがちょこさんの地元近くだと盛り上がり、ちょこさんは趣味があって良いですねという話題では、私が昔ちょいとやった陶芸の話を引っ張り出して「ザキさん陶芸趣味にしたら良いですよ! ものづくりは良い趣味だと思います! 個展開く時は教えてくださいね!」などと言ってくれる。


 お世辞も多分に入っているであろうが、若い女性が笑顔でリアクションしてくれて、好意的に話されれば悪い気はしない。すっかり乗せられて良い気分である。独り者のおじさんなんてちょろいものだ。



 やがてまた一品皿が運ばれてくる。それはイカの串カツで、内蔵と身を一緒に叩いて衣で包み揚げているものだった。


 揚げたて熱々の香ばしさが鼻をくすぐる。揚げ油に胡麻油もブレンドされているため大変香りが良い。


 ふうふうと冷まして一口に頬張る彼女。

 火傷しないようにハフハフと咀嚼し、ごくりと飲み込む彼女を待って、私は声をかける。


如何いかがなものかと」

「いや~わたし、白身魚のフライが好きなんですけど、イカも良いかと思いますね!」

「イカだけに?」

「いかにも」

「うまい、と」


 お互い顔を見合わせ、にやりと笑む。


 絶妙に絡む言葉遊び。まあ半分おやじギャグのようなやり取りも、酒を進めるには十二分に楽しく、美味しいものであった。

 私はもう一杯ジョッキを注文し、ちょこさんも梅酒ロックを二杯もおかわりをして、話は弾んでいった。



 やがて店の明かりが外よりも強くなる。店内の客の出入りもそこそこに、時間はおおいに流れていた。


 戸が開き彼女の友人が入ってきたらしく、ちょこさんは手を挙げてぶんぶんと振っていた。多少は酔いが回ったろうか、子供っぽいその姿には微笑ましさを感じた。

 名残惜しくはあるが、友人が来たのに席が無いでは困る。店の兄ちゃんにすぐさま席を頼み、一緒にと誘いかける彼女たちを奥の方へと促した。




 また独りのんびりと、時折店長と談笑しつつ気ままに飲み始める。隣の空いたままの席は少し寂しくもあった。


 しばらくすると、ちょこさんがやってきて注文とグラスの返却をする。にこり、とこちらに向けられる笑顔に「注文なら呼んだら良いのに、グラスもわざわざ返しに来なくて大丈夫だよ」と言うのだが、彼女は二度三度と行ったり来たりしていた。

 律儀なんだか子供っぽいんだか、しかし、悪い気はしない。


 そのうち時間になったのか、ちょこさんだけが店を後にする。すれ違いざま「ご馳走様でした! ありがとうございました。またいつかご一緒しましょう!」と笑顔で挨拶される。

 店を出る時には兄ちゃんたちの送り出しの声に「ご馳走様でした~!」と挨拶までして行った。なんとも面白い女性だった。


 お友達の女性もしばらく独り飲んでいたようだが、やがて店を出て行ったようだった。




 すっかり酔いが回り、外も完全に陽が落ち暗くなった。表の提灯が周りの店の明かりに紛れて、皆一様に夜の活気へと変わっている。


 家路につく足取りはふわふわとして、楽しかった時間を乗せたまま電車に揺られて夢見心地だ。帰れば即布団に沈めるだろう。いやいや、その前に風呂に入らねば。男やもめに蛆がわき、では困る。

 しかし、美味い肴に美味い酒が昼間から飲める。それだけで割と幸せなのだから安いものだ。おまけに今日は楽しく話せるお相手があったので、これ程の幸運もない。



 後日ちょこさんからメールがあった。「楽しく飲めて良かったです」という感謝のむねと、店の料理の一つを再現してみたと画像が添付されていた。器用な事だ。思わず、本当に料理が好きなんだなぁと笑ってしまった。







 あの日から一か月ほど経ったが、ちょこさんからは料理の画像がたまにメールされてくる。毎回料理の感想や少しばかりの世間話をしてメールは終わっていた。

 都内に出るには少し遠く、金銭的にもそれほど余裕がるわけではないらしい彼女と、それ以上の事は本当に何もなくて。


 酔った勢いの上であった出会いである。これからどう続いていくのかはわからないが、飲み仲間が出来たかと思えて嬉いものだった。



 縁は異なもの味なもの。


 これからも楽しく美味しい出会いを期待せずにはいられない。そんな独り飲みのススメである。

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