88点
テストで満点を取れなかった。しかもそんな時に限って、君は僕の答案を盗み見た。
「それ、可愛い」
「え?」
「雪だるまみたい。これが君で、そっちは私かな」
「何それ……」
こんな点数は二度と取りたくない。だけど、今回だけは良かったことにしようか。不覚にもそう思えてしまった自分に、嫌気がした。
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