第51話:汗をかいちゃって…

「あらあら、こんなに汗をかいちゃって」

 凛は子供をあやすようにボクの頭を抱えた。


「凛さん…」一気に心拍数が上がってくる。


「フフ……」

 凛の甘い吐息がボクの頬を撫でていく。


 ポッテリとした艶っぽい唇が直ぐそこにある。


 今にも、くっつきそうな距離だ。


 ボクは、もうドキドキだ。

「あの、どうやって入ったンですか?」


「ああ、シンイチに合カギ貰ったからシンジの事、頼むって」

 長い舌が伸びてきてボクの口の周りを舐めていった。


「あ、いや~、そんな……

 ヤバいですって……」

 壁に追い詰められていった。

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