第48話:岸本凛

「誰って、そりゃぁ、こっちのセリフだよ」

 一応、ボクはこの屋敷の住人だ。


「あ、カレなの。童貞のシンジって」

 裸にエプロン姿の美女が笑顔で言った。


「え…❓❓ ええ、確かにボクはシンジですけど……」

 しかし童貞は余計だろう。


 それにしても何て言うコスプレだ。女子大生なのだろうか。見た感じは20歳前後だ。


 見ていると今にもエプロンからピンクの乳首が飛び出してきそうだ。


 ボクは、あまりの格好に思わず視線を逸らせた。


「私は、岸本 リンよ。シンイチの彼女のォ~」

 妖しく微笑んだ。


「ふ~ン、彼女ね~…❓❓」

 どうせ、何人かの内に一人だろう。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る