第23話:ジーさんの再婚

「ン…、もしもし……😔💦💦」

 ボクは仕方なくジュリアに背を向け電話を繋ぐと兄の声が響いた。


《よ~、シンジか❓❓》


「あ、ああ…、何だよ……。珍しいな」

 兄貴がボクのスマホへ掛けてきた事は、これが初めてだ。


《フゥ…ン、ちょっとな。お前の意見も聞きたくって》

「な、ボクの……意見って?」

 何の事か、解らない。


《ああ、ジーさんが再婚するって話、知ってるか》


「え、ジーさんが……、いや知らないけど」


《ッで、どう思う?》

「どうって… 別に…、ジーさんが誰と再婚しようと勝手なんじゃないの」


 そんな話よりもジュリアの方が気になった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る