第12話

また同じ病院に関係したお話です。

新しい場所に移転後、ここの医師の一人の奥様が、大変お気の毒な事故に遭われました。詳しいことは伏せたいと思いますが、当時の院長にお祝い事があり、時間が

遅くなって、夫を車で迎えに行くという途中の災難でした。

市外の愚かな学生達の乱暴な運転の所為で、まだお若く、赤ちゃんもいたのに事故死されました。確か学生にも死亡者があったと記憶しますが、この話には公認というか、自治体も認めた事実があります。

数年後、私は免許更新の為に市の警察署での講習に参加しました。その折警察官の方から皆に訓示があり、今以てこの方の霊の目撃が絶えず、市として公費で寺社の方に供養を

依頼したとのことで、事故には改めてよくよく注意するようにと話されたのです。

何度も重ね供養した結果、長い間を経てやっとお慰め出来たようです。

学生の方は化けては出なかったらしく、そりゃ出られる立場じゃないねと感じました。

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