第6話 もういいですやん
知り合いの介護士H君の体験談。
トイレ頻回のおばあさん、Jさんがいた。
10分に1回はトイレに行く。
過活動膀胱とでも言うのだろうか。
そんなJさんが亡くなった。
ある晩、H君が夜勤中
みんなが寝静まった時、トイレから水の流れる音がした。
独りでトイレに行ける人はいない。みなさん介助が必要な方ばかりなのだ。
「誰!転倒でもしたら怪我するし!」
H君は慌ててトイレに向かった。そしてドアを開けた。
「!」
H君が見たもの。
それは死んだはずのJさんが便器に座り用をたしていた。
「Jさん!あんた死んでますよ!もういいですやん!!!」
H君がそう叫ぶとJさんはニヤリと笑って消えたそうな・・・。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます