ヴァージン

@minato_hotaru

第1話

降り注ぐ太陽のヴェールの下

爪先とアスファルトの口付けを

ヒリヒリと感じながら歩く道


照れ隠しのような日傘の中で

あなたの姿を思い浮かべるのは

恋と言うものの仕業なのだろう


ワンピースの裾が手を振るように

アスファルトとさよならを交わすと


残り陽のオレンジに染まる頬が

あなたへの想いを空に巡らせ

火照った体で泳ごうとしても

海の底でさえ熱中症だ

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