夏の終わり
あついあつい 夏は終わった
いくつもの白い太陽が炸裂し
大地を赤く煮えたぎらせて
あらゆるものを飲み干して
いつしか空は
厚い雲に覆われて
やがて雨が降り出した
毒のような色をした雨の矢が
うねる大地に突き刺さっていくと
みるみる闇に染めていった
冷やしていった
凍らせていった
そして
この星の記憶は
灰色のまま今も
止まっている
(Code.0814)
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