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「…おーわり…洗浄スキル『浄化』」
青年達が出て行って直ぐに作業を終わらせた彼女は伸びをするとスキルを使いテーブルを綺麗にした。
「さーてスープも出汁は取れてるだろうし…沸騰させてから味付けだな」
彼女は寸胴鍋の中を確認するとコンロに置いて火を点ける。
「…あ、しまった…コンロが…まあいいか」
寸胴鍋を置いたから使えなくなったコンロを見て残念そうに呟くも、直ぐに切り替え袋からフライパンを取り出す。
「フライパンスキル『瞬間加熱』」
スキルを使ってフライパンを熱すると油をひいて餃子を焼き始めた。
「ふんふん♪…そこだ」
鼻歌混じりにタイミングを図ると直接水道から少量の水を入れて蓋をする。
そして3分ほど蒸すと蓋を開けてフライ返しでパリパリになってる餃子を剥がして皿に移す。
彼女はその作業を生の餃子が無くなるまで繰り返した。
「…おお、美味そうな匂いだ…」
餃子を焼き終わった後に中華スープの仕上げをしてると青年が大きな鍋を持って戻ってくる。
「ああ、ありがと…洗浄スキル『浄化』」
青年から大きな鍋を受け取った彼女はスキルを使って綺麗にし、戸棚に片付けた。
「先食べといて」
彼女は保管庫から台車を出すとその上に寸胴鍋を乗せて青年にそう告げる。
「…美味しそうな匂いが…」
彼女がドアの所まで進むとタイミングよく女の人が入って来た。
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