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「…残念ながら、その年頃の女の子の裸には見慣れてしまったんだ」
「なっ…!?」
男が悩んだ末に告げた言葉は、ブラを外そうとフックに手をかけた女の子には思わぬ一言だった。
「ソレに、俺はロリコンじゃないから好きにと言われても…」
見慣れてなければ興奮状態で頷いていたかもしれないが…と男はバツが悪そうに頭を掻きながら言う。
「……う、う…ぐすっ…」
その言葉に女の子は泣きそうになりながらも涙を堪えて鼻を啜る。
「…覚悟を台無しにして悪いと思うが…」
女の子の行動は男にとって犯罪者or悪者扱いというバッドな結果の選択肢しか無い。
ソレでも男は泣きそうになっている女の子に一応謝罪の言葉をかけた。
「や、優しく…しないで…うっ…ぐすっ…うう…」
「いや、別に優しくしたつもりは…」
溢れる涙を拭いながら突っぱねるように言った女の子に男は否定するように言いかける。
「まあ、なんだ…その、貞操を守れて?良かったじゃないか」
「…うっ…うわーん…全然良くないよぉぉ…私、もう直ぐで26なのにまだ処女なんだよぉぉ…」
男が困惑したように声をかけると遂に女の子は泣き始めた。
「巫女だから、って誰も抱いてくれないしぃ~…この外見の所為でロリコンじゃない、犯罪だから、って敬遠されるしぃ~…私だって人並みに行為への興味や性欲だってあるのにぃ~…!」
「…そ、そんなに本音を言わなくても…」
泣き崩れるように号泣して不満を零す女の子に男は演技なのか本性なのか分からず更に困惑する。
「うわーん…周りは彼氏と何回やった、だの気持ち良かったとか話してるのに…私なんてまだバ○ブだよぉ~…」
「…これは困ったな…」
ボロボロ泣きながらボソボソ呟く女の子に男は慰めるか否かを迷う。
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