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「…ふん、褒めて俺のご機嫌取りをしようってワケか?」


「…どう思おうとご自由に」



面白くなさそうに鼻を鳴らして聞く男に女の子はさながら営業スマイルのように笑いながら返す。



「…本題に入りましょう、貴方には是非魔導協会に入っ…いえ、戻っていただきたい」


「戻る…?戻るも何も俺は魔導協会に所属などしていないのだが?」



女の子の言葉に男は怪訝そうな顔で聞いた。



「…魔導協会のやり方では魔導師になれない…と悟ったから入らなかったものを、望みが叶わなかった…かのような言い方にしないでもらおう」



男は続けて女の子の表現への訂正を求める。



「…ソレは失礼、貴方をそこらの有象無象と一緒にしていた事は謝りましょう」



女の子は本音を隠しもせずに軽く頭を下げた。



「…見え透いた事を…そうまでして俺の気を引きたいのか?」



女の子の心の内を分かっているかのように男が不快そうな表情で問う。



「…やりづらい相手だ…」


「…どうやらまだ俺をそこらの有象無象と一緒だと思ってるようだな…」



聞こえるようにボソッと呟いた女の子に男はヤレヤレ…と呆れたようにため息混じりに呟く。



「興味は湧くでしょう?」


「…彼女と出会う前の俺なら、な…だが冷たい態度や蔑まれた程度では二番煎じもいいとこだ」



営業スマイルのような笑顔で聞いてきた女の子に男は大して効果が無い事を告げる。



「なるほど…ではコレならどうでしょう?」



女の子は遂に最終手段を取る事にしたのか上着を脱ぎ始めた。



「あー…なんというか、その…だな…」


「ふふ…貴方が望むなら、この身体…好きにしても…」



言い淀む男にチャンスを見出したのか女の子はブラに手をかける。

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