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翌日。
「やあっ!はあっ!」
太陽が上がり始めた時間帯にギイン!ギイン!と鉄同士がぶつかる音や掛け声のような声が。
「違う、剣を振り下ろす時に踏み込むのは相手に隙が出来た時だけだ」
朝食の前に青年が女の人に剣術を指南していた。
「…そろそろ朝食の時間か…戻ろう」
「は、はい…」
青年が袋からケータイを取り出して時間を確認して言うと息を切らした女の人が賛成する。
「朝食後は少し休んでから動きの確認をしよう…ただいま」
「お願いします!」
「おー、おかえりぃ…」
青年達が予定を立てながら家の中に入ると料理中の彼女が適当に返す。
「…毎日朝からご苦労な事だ…」
寝起きらしい男が青年を見て呆れたように呟きながら水を飲む。
「強くなるには鍛錬しか無いからな」
「これだから肉体派は…」
青年の笑いながらの言葉に男は理解できないと言った感じで零した。
「はいよ」
青年と女の人が洗面所に手を洗いに行ってる間に彼女が皿に盛られた料理をテーブルの上に置く。
「お、今日のスープはいつもと違った感じだな…」
お椀に入れられた味噌汁を見て男が不思議そうに言う。
「味噌汁っていうスープで、豆から作る調味料を溶かしたやつ」
出汁は海藻もどきとカツオ節の代わりに似た感じの魚節だけど…と彼女は調理器具をスキルで綺麗にしながら説明する。
「カツオ…?…ソレは良く分からんが美味そうな匂いだな…」
男は不思議そうに首を傾げるも疑問を放棄して味噌汁の匂いを嗅いだ。
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