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その後。
騎士団の活躍もあって驚くほどスムーズに進んだ作戦は完全に日が落ちる前に終了。
元に戻した街の人々はビルの拠点と、同じような大きさの拠点2に分かれて夜を過ごしてもらう事にしたらしい。
外にはまだ魔物が彷徨いているという事もあってか、反発したり不満を漏らす人はゼロ。
彼女は作戦が終わり次第男と一緒に山に帰ったが、青年は騎士団の面々と今後の事を話し合うために街に残る事に。
…こうして人々がゾンビ状態になって滅んだ街を元に戻す、という作戦は成功という形で終わる。
そして翌日。
「…ふあ~……っと…」
彼女はベッドで上半身を起こし右腕を上げて伸びをすると息を吐いて起きた。
「…朝ごはんの準備…」
まだ日が上がらない薄暗い時間帯から彼女はのそのそと動き始める。
「…簡単に山菜炒めでいっか…」
寝起きで上手く動かない頭で朝ごはんのメニューを考えると、彼女は保管庫として使っている部屋に入り野菜や山菜を取り出す。
「……ふう…」
彼女はシンクで顔を洗うとタオルで拭いて水を溜めた。
「…さーてさて…っと…」
水を溜めてる間に彼女は戸棚から大きな中華鍋を取り出してコンロに置く。
そして用意した山菜や野菜を溜めた水で洗うと皮ごと切る。
「てれってれってれってれって♪」
機嫌良さそうに口ずさむと火を点けて大きな中華鍋に油を入れ、切った食材を炒め出した。
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