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その会話を最後にお互い黙り、静かな空気のまま時間が流れた。



「…ふう、なんとか拠点は確保出来たぞ」



そこに男が走って戻って来て息を整えながら報告する。



「場所は?」


「ココから南西に15分ほど歩いた場所にあるビルだ、中に居た数人の人達はゾンビを解除してその場で待機するように指示した」



彼女が聞くと男は詳細を報告するように返した。



「んじゃ…あとは騎士団だけど…」



男の報告を聞いて彼女は立ち上がって袋から時計を取り出しながら呟く。



「とりあえず10分待って来なかったら第二段階に移ろうか」



彼女は時計を見て時間を確認するとそう告げる。



「そうだな、移動した後に連絡しよう」


「もしアレが来なかったら第二段階はあんたにかかってるから、よろしく」



男が賛同すると彼女は女の人に向かって期待を寄せるような事を言う。



「…えっ…!?」


「俺たちが運んでる間、護衛として群がるゾンビ達を倒さない程度の攻撃で追い払わないといけないからな」



困惑するような女の人に男が役割を説明した。



「アレが間に合わなかったら一人で私達とコレを守らないといけないから大変だと思うよ」



彼女も大釜を指差して補足するように付け足す。



「き、きっと間に合ってくれます!」



責任重大になるのを恐れてなのか、それとも青年を信頼しているのか、女の人が叫んだ。



「だと良いんだけどね…」


「予想では俺より早く戻ってるハズなんだが…」



そんな女の人に対し彼女と男は不安にさせるような事を呟く。

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