第428話 ◆みずがめ座の運勢

◆みずがめ座の運勢


メイア、じゃあ行きますか!


OK、セレネ。 いくぞ~


ムカッ  くそっ、ルイのやつーー!



メイアは左側の部屋を見てきて、あたしは右の部屋を確認するから。


わかった~   ←やっと察した?



そして、1階の右手奥の部屋に罠は仕掛けられていた。  やはり運が悪いのはいつもあたしの方だ。


その部屋に入ると目の前に椅子に縛り付けられ、ぐったりしているベルちゃんを見つける。



べ、ベルちゃん!  あたしがダッシュでベルちゃんに駆け寄ると・・


バカッ    (ここをパカッと普通に割れる擬音にしない作者の悪意が感じられる)


!? えっ?


慌てて駆け寄ると床がバカッと二つに割れて、あたしはそのまま真っ逆さまに転落した。


ヒューー


ゴンッ ドサッ ゴロゴロ


きゅぅ~


当然、地下室の床にしこたま頭と体を打ち付けて一瞬の間気絶する。



うっ、 イテテ・・・


直ぐに気が付いて立ち上がろうとしたところに、


ガッ ドサッ 


ぎゃっ


今度は落ちて来たメイアの直撃を受けてしまう。  たぶん、今日のみずがめ座の運勢は最悪なんだろうな・・


セレネ、ごめんね~


メイア大丈夫?  って、ドラゴンはこのくらいなんともないか。


セレネは?


うん、ちょっとこぶが出来たくらいだから大丈夫よ。


セレネもドラゴン級に頭が硬い?


メイア、あなた冗談が言えるようになったの?


???


いや、ごめん。  なんでもない。  それより、早くここから出よう!


セレネ、背中に乗れ。


OK、メイア。  ん? やばっ、これってうつる?



あたしは、ひさびさにメイアの背中に跨った。


ビュンッ


あたしが背中に乗ると、メイアは飛ぶというよりジャンプした感じで瞬時に1階の床に着地した。



あれっ?  ベルちゃんがいない。


あっ、セレネさま、ご無事でしたか?


あたしがキョロキョロしていると、サリエルとコリン君が部屋に入って来た。


うん、まあ。  それよりサリエル、あなたたちの方は?


はい、2階と3階は変わりはありませんでした。



それじゃ、ベルちゃんはいったいどこへ・・・  そうだメイア、ベルちゃんの匂いを追える?


家の中は匂いでいっぱい。


そうか・・・  コリン君どうしたらいい?


う~ん  サリエルさんの言う事が本当なら、チェイスとかいうヴァンパイアが復活した可能性が大きいんですよね?


サリエル、どう?


灰を入れた袋が空っぽでしたから復活したのは、まず間違いないかと。  サリエルがちょっと悔しそうな顔をしている。


だとしたらチェイスは、ベルさんと二人で行動せざるを得ないはずですから、遠くへは行っていないでしょうね。


まだ、この家の中に潜んでいる可能性が大きいと思います。



なるほど・・  それじゃあ、今度はあたしとメイアが2階と3階をもう一度探してくるよ。


わかりました。 僕とサリエルさんは、ここと地下を見てきます。


あっ・・  サリエルが声をあげてから、慌てて自分の口を手で覆う。


どうしたの?  何か気が付いたことがあるの?


いえ・・ なんでもありません。


それじゃ、ちょっと行ってくる!


メイア、行くよ!


わかった~



・・・


2階は、サリエルたちが雨戸を開けたらしく、明るかった。


そして最初の部屋に入ったあたしは、驚きで体が固まってしまった。


な、なんだこれは・・・




***


ねえ、最近は最後にコメント書かないといられない体質とかになったの?


いえ・・・  その・・・  文字数稼ぎとか?


マ?  あんたさいてーーー!

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