第409話 ◆三択問題

◆三択問題


兄さま、やっぱりアレを使わなければいけないのではないでしょうか?


ティア、アレって何?  あたしは興味津々でティアを見つめた。



ティア、極秘事項を迂闊にしゃべってはダメじゃないか!


ごめんなさい。  でも兄さま・・


わかっているよ。  θ星がこの星に移住するためには、アレを使わなければならないと僕も思っている。


ねぇ、だからアレって何よ!  あたしはアレの正体が知りたくてウズウズし始める。



セレネさん、これはθ星の極秘事項なので、これからティアが3択問題を出します。


え? 何? どういうこと?



それではティアさん、どうぞ!



は~い ティアだよ!  今からアレが何かティアが3つの答えを出すから、これだと思うものを一つ選んでね♪



一つ目  ジャ~ン


反重力波をβ星に当てて公転軌道をずらし、遥か遠い銀河までβ星を飛ばしてしまう恐ろしい計画


二つ目  ドォーン


β星の浄水場に、摂取したら1年間は笑い続けるという毒キノコのエキスを混入させるお恐ろしい計画


三つ目  パンパカパーン


みんなが夢中になってネット廃人になるというオンラインゲームのサービス会社をβ星に作る恐ろしい計画


四つ目  ピロ~ン


β星の衛星を爆破して、衛星の破片をβ星に降らせ壊滅させる恐ろしい計画



さて、本当の答えは何番目でしょう♪



みんな確かに恐ろしそうだね~。  でもなんで四択になってるの?


あっ、しまった!  兄さま、ティア間違えちゃった。


ハハハ まったくティアはドジっ娘だなあ。



フフフ バカ兄妹め。  あたしはもう分かっちゃったよ。  答えは3番目だね!


せ・・ 正解デス。  なんでバレたんですか?


ん?  いま、バレたって言ったよね!  


なんで分かったかって。  それは、一番お金がかかりそうに無いということと、人が死なないことだよ。



兄さまが作った答えがアホっぽいから即バレたじゃないですか!


ごめん、ティア。  次は良く考えて作るよ。


次ってなに?  えっ?  どゆこと?  θ星の人って本当に頭大丈夫なの?



えへへ  大丈夫ですよ。  実はあたしたちが調査に出かける時に、ネトゲのダミー会社を設立したところだったんです。


つまり、もう準備は完了しているっていうの?


そうです。 あとは開発中のクソゲーの大規模テストをθ星で密かに実験して、効果があればβ星で即配信する予定なんです。


ちょっと待って!  それじゃ成功した段階でθ星がまずい状態になってない?


んっ?  あっ・・・  たいへん、兄さまどうしましょう!


ティア、僕たちにはθ星と通信する手段が無い!  これは大変な事になったぞ!



あー もぉ  こっちまで頭がおかしくなりそうだよ。  もう、θ星は滅んでもいいんじゃないの。




さて、この問題は長引きそうなので進展があったら続きを報告したいと思います。

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