第395話 ◆アリシアのおっぱい

◆アリシアのおっぱい


最近、おっぱいが膨らんできた。


身長も1年で4cm伸びた。  あたしは確実にママに近づいている。


フフフ  セレネ、今に見てろよ。 あたしの圧倒的な美ボディにひれ伏せさせてやるからね!


パッカーン  ←アリシアがセレネにはり扇で叩かれた音


いったい誰が誰にひれ伏すっていうのかしら?  


ゲッ いつの間に後ろにいたのよ?



ねえ、アリシア。 あなた、そのおっぱいを大きくする方法を知りたくない?


えっ 知りたい!  知りたい!  何それ?  本当に大きくなるの?


ふふ~ん  前にシルフから聞いたんだけど・・・


うん、うん


ホウニュウ草って草の葉に、おっぱいを揉んでもらうとグングン大きくなるんだって。


揉んでもらうのね?


そう、だけどホウニュウ草ならなんでもいいってわけじゃなくて、葉っぱがそれなりに大きくなければいけないのよ。


ふんふん。 それで?


そんだけ大きなホウニュウ草は、滅多に存在しないから探しだせるかが問題なわけね。


そ、それって、どこに生えているの?


(よしゃあーー  喰いついて来たーーーー!)


前に妖精の国に行ったでしょ。 あそこの洞窟の中でホウニュウ草を見つけて、その時に話しを聞いたのよ。


わかったわ♪  明日あそこに採りに行ってくる。


ダメダメ。 ホウニュウ草って草だけどめっちゃ大きいから持って来れないし、仮に持って来れたとしても環境が違うからすぐに枯れちゃうわよ。


それにあそこの妖精達は、侵入者に対しては容赦ないから、危ないって!



えーーー  じゃあ、どうすればいいのさ!


フフフ これよ!  あたしは手の中に隠していたアーモンドによく似た実をアリシアの目の前ににゅっと突き出した。


もしかしたら・・


そう。  これは、ホウニュウ草の種!  洞窟にあった草から採っておいたのよ。


やるじゃないセレネ。 


アリシア、なに両手出してるのよ。


その種を蒔くから頂戴って言ってるの!


これだから、お子様は。  さっき環境が違うと枯れるっていったでしょ!  聞いてなかったの?


あっ・・・


まずは、あの洞窟と同じような環境を作る必要があるのよ。


なるほど。


あたしの感覚では、あの洞窟は温度が22度、湿度が60%くらいね。  あっ、洞窟だから1年中同じ温湿度ね。


でも、いったいどうやって?


それは、コリン師匠に聞くといいわ。  ホウニュウ草は1年草だから今蒔けば秋には、もみもみしてもらえるんじゃない。


やったー  あたしコリン君に聞いて来るーー。


のひひっ  ばかめ、ホウニュウ草の本当の恐ろしさを知らないな。



なんだかアリシアが可哀そうになってきたので、次回へと続く・・・

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