書籍化体験記 一冊の本ができるまで(デーモンルーラー)

一江左かさね

第1話 書籍化体験記

 書籍化するにあたって一番困ることは、『何するか分からないこと』。

 もちろん、作業にあたって編集側から事前説明はされますが……実際にやってみないと何するのか、どんな苦労があるか分からない部分は多々あるわけでして。

 初めての作業は戸惑ったり手戻りしたり失敗したり、いろいろ。

 そんな時に思ったのは「他の人って、どんな風に書籍化作業をしているのだろう?」といったこと。

 やっぱり、事例があると安心できますよね。

 でもネットで探しても見つけられない。

「だったら、まずは自分が書いておこう!」

 そんな理由で体験記としてまとめてみることに。

 もちろん、あくまでも一例なので、そこはあしからずでお願いします。


 さて、まず一番知りたかったことは、「書籍になるまで何ヶ月かかるのか」といったこと。日常生活に影響することですから気になります。

 もちろん編集側から発刊予定月と大まかなスケジュールは教えて貰えます。でも、それが標準か早いか遅いかは分かりません。

 事例として一番知りたい部分です。

 今回の場合はちょうど『6ヶ月』でした。


【大まかな流れ】

 書籍化打診:スタート

 方針決定:2週間程度

 改稿作業:1ヶ月目開始~4ヶ月目完了

 イラスト:改稿や校正と同時

 校正作業:5ヶ月目ぐらい

 印刷製本:6ヶ月目

 発  刊:完了


 ざっくりと、本当にざっくりとしてますが、こんな流れでした。

 半年間は長いようですが、やってみると短いです。あっという間でした。

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