End Observer

たくのしん

この作品はフィクションであり、実際の物、人物、事件、グループ、アドレスとは関係ありません


           Vega Loser Zero著


 父が車の中で他愛ない会話をしてくれていたことを覚えている。運転しながらぽつぽつと質問をして来た。

 「好きな夕食のおかずは何?」

 「鮭」

 「彼女はできたのか?」

 「秘密」

 このような他愛ない会話が、まさに自分の、自分にとっての始まりだった。

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