採掘活動

「まぁ、うん…って、これは、僕が2人の分も採掘したら

 換金して、2人としても良い感じなのでは?」

「え?良いのかよ…」

「良いよ良いよ、色々貴重な情報教えてもらったし」


2人にしては、何てことないこの世界の常識

5歳児でも知っているような事

それを一切知らないユウキからしてみたら

今日手に入れた知識はとても、価値があるものだった

それに、ユウキとしてもメリットはある

採掘すればするほど、スキルレベルがすぐに上がる…という事だから


「ほ、本当に良いのですか?」

「うん、僕からすると、採掘のスキルのレベル上げるっていう

 メリットもあるからさ」

「…それじゃ、よろしく頼むよ」

「任せといて!」


ユウキは上機嫌で採掘を再開する

2人は楽しそうなユウキを見ながら休憩する

だって、2人に出来る事は今はそれくらいしかないのだから


「ユウキ君…まさか…全部採掘する気かしら?」

「ハハハ!流石にそんな事は…しないだろう…多分…」


ミーシャの言葉に笑って答えていたシーヴァだが、ユウキの採掘スピードが上がって

どんどん、言葉に自信が無くなっていく

そう、丁度採掘スキルのレベルが1に上がったのだ

その採掘スピードは、取り尽してしまうのではないか…という心配と…


(ホント、コイツ…凄いスピードでスキルレベル上がっていくな…)


ユウキの本質を見極めようとしている目だった


「ふぁ~~、疲れた~!」

「お、お疲れさまです…

 まさか、全部採掘しきるだなんて…」


目の前に積まれた金鉱石の山

辺り一面金色に輝いていたところはい、今は岩のみであるが

一度採掘が終わった所が、再び金に輝きだしている所はある


「えぇ!!?採掘し尽したはずなのに…輝いてる所が!!?」

「当たり前だ…ココは魔力が溜まりに溜まってる

 すぐに金に変化するだろ

 しかし、俺達が驚いているのは、お前の採掘スピードだ!

 まさか、一瞬でも全部取り尽すとは思わなかったぞ!?」


ココまで魔力が満ちている場所ならば、採掘してから1時間で新たな金鉱石が出てくる

普通は1回の採掘に5分はかかるはずだ

しかし、ユウキはこの広い場所を1時間で終わらせたのである

それが、熟練の採掘師であれば可能だろうが

先程採掘のスキルを入手したばかりの奴がやってのけたのだ


「え…だって、スキルレベルが上がれば、採掘範囲が広がるだろ?」

「そうだな…ホント、加護持ちはスゲーな…」

「そこで、お兄ちゃんと相談したんだけど…

 入学申請した時に、学長に会う事をお勧めするわ」

「え?何で??」


確かに学校には入学を予定するつもりだが

明らか、その学校のトップそうな人と会うつもりは無かった

何故そんな事を勧められるのかが分からないユウキは首を傾げる

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