驚かれた理由を考えてみよう

(お兄さんの方は運が高いね…その運でも、あの場所から落っこちたんだね…

 いや、落ちた先に僕がいたから、やっぱり運は良いよね)


―◇―ステータス―◇―


ミーシャ・エイル


年齢:16歳

身長:165㎝

体重:秘密


レベル:13

職業:学生

スキル:鑑定(8)・護身術(5)


HP:170

MP:325

攻撃力:75

魔法攻撃力:130

防御力:75

魔法防御:130

力:75

素早さ:130

命中率:130

運:170


―◇―  終  ―◇―


(妹さんの方も運が強いんだね…2人揃って強運の持ち主…

 でも、落下したんだよね…まぁ、僕がいて良かったね、うん)


ユウキは2人のステータスを呑気に見ていた

そう、ある事を完全にスルーしていたのだ

というか、今まで出会った事が無かったから完全に失念していた


「はぁぁぁ!!?」

「え…ちょ…アナタ絶対オカシイわよ!!?」

「ぇ?」


2人の驚きの声にユウキは驚く

何に驚かれているのかが、理解出来ない

横穴に着いた今、周りに変な物も無い

虫も動物も無く、ただ土の壁に何を驚くと言うのだろう


(いや、驚くところは何もない…

 ってか、僕がオカシイって言って驚いてるから、僕の事だよね…)


周りの状況に驚いたのではない事に気付き

次は自分の状況を確認する

別段大きな怪我をした覚えもないし

実際に痛みを感じる場所は無い


(つまり、大怪我して平気な顔をしているからオカシイ…

 という事でもなさそうだ…)


次に持ち物を確認する…

まぁ、言わずもがな…腰についているウェストポーチのみである


(でも、ココ近場だし…この軽装で来ても別段オカシクはないと思うんだけど…)


遠出する場合は、旅路の間に必要な食糧だとか

何やらかんやら…必要になってくるので、この軽装では驚かれるだろうが…

ココは街の近くなのだから、驚かれる要素にはならないと思われる


(…なら、何がオカシイんだろう…

 僕、何かオカシイ所あったかな…)


服装という点においては、若干変わっている

確かに、街の人々の服は地味というか、ワンピース…やシャツとズボン…

といった、簡単な物が多いが

でも、制服とかは、結構凝ったデザインもされてるので

まぁ、別に驚かれる程でも無い


(それに、大都市とかでは、色々な服もあるかもだし…)


行った事は無いが、きっとそうだろう…と決めつける

なので、服装がオカシイ…という事でもないだろう…

と、何となく除外する


(髪色…目の色…肌の色…別に、ココでは至って普通だし…)


他、外見でオカシイと称される所があるか自分なりに確認するが

何がオカシイか全く分からなかった

まぁ、そもそも、この世界の人と、あまり沢山関わって来てもいないので…

何が普通かという基準がイマイチ分かっていないユウキなのだった

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