回復効果の意味
「す、すごい…美味しいわ」
「こんなに美味しい物、初めて食べた…」
(あ、良かった、口に合ったみたいだ)
2人の感想に、ホッと一息つく
2人は黙々と食べ続ける
「あぁ~…ホントに美味しかったわぁ~♪」
「いや、ホントにね…美味しさのあまり、疲れが回復したみたいだよ」
「多分、MPなら回復してるはずだけど…」
「「え!?」」
「え?」
2人は、ビックリした表情でユウキを見る
ユウキは驚いて2人を見る
「あのね…普通は料理で回復なんてしないものよ」
「いやでも『普通は』だからな…
ユウキの場合は普通じゃないから、あり得ない事も無い…」
「ねぇ、それって、何気に酷くない!!?
って、ご飯で回復しないの!!?」
でも、MPが100回復したのは実証済みだ
しかし、言われてみたら、外食で回復した記憶は無い
「まさか…」
ユウキは、インベントリから自分用のアヤキを出す
(鑑定!!)
◇アヤキ(塩味)【絶品】◇
ボアの肉に塩を用いて焼いた物
塩味が程よく効き、とても美味しい
空腹を満たしてくれる
HPとMPが100回復する
(やっぱり…って、絶品って何だ…?)
「ちょっと失礼するよ」
ラルクは、ユウキの出したアヤキの横に紙を置く
「効果転写!」
アヤキと紙が光りに包まれ、その光が徐々に消えていく
光が無くなる頃には、紙には色々書き込まれてる
「やっぱり…品質が【絶品】だ」
「うそ…料理で絶品なんて、神話レベルの話よ?」
(ぇ…それは、どんなレベルなの?!)
ラルクはユウキの顔を見る
しかし、ユウキは困惑の表情しか返せなかった
「その様子を見る限り、何も知らないみたいだね」
「何も知らないというか…何かあるなんて思ってなかったから…」
「私も、MPが100回復したなんて聞かない限り
何かあるなんて思わなかったわ」
「僕もそれを聞いて『まさか』って思ったんだよ
基本的に生産した物には品質が付くのは知ってるね?」
ユウキは、ラルクの言葉に頷いて返す
品質は低級・中級・上級・傑作の4段階というのは、今知ったところだ
だからこそ分からない『絶品』とは何なのか
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