元々の意図はログアウトしてました

(とりあえず、注文するか…

 サンドイッチ系は朝食べたから、肉系いくか…)


注文を決めて店員さんを呼び、注文を済ませる


「ま、どれが来ても食べれるから、問題ないけど…」


肘をついてポツリと呟いた言葉

その自分の言葉に、ユウキはハッとする


(どれでも食べれるから入ったのに、何であんなに脳内で大騒ぎしたんだ!!!)


そう、お客さんが食べている物を見て

どれが来ても食べれるだろうと思って入ったのに

メニューを見た瞬間には、それを忘れ…

何が来るか分からないと、脳内で大慌てしていたのだ

自分の思考回路にため息をつき、到着した料理に視線を落とす


(普通に焼いた肉だな…それ以外の何物でもない…

 問題は味だよな…味付けって概念がココにあるのかな…)


今日の朝食を思い出し、ココの世界の味には少々不安を感じている

まぁ、異世界だから仕方ないの無い事なのだが…


(コレが続くようなら、マジで自炊した方が美味しいご飯食べれそうだよな…

 そうなると、料理する場所が必要になってくるよな…)


数回なら我慢も出来るが、これからずっと…となると、正直無理な気がする

とにかく、今目の前の料理との対決が先である

ユウキは、ナイフとフォークを使って肉を切り口に入れる

そして、しっかり咀嚼をして味を確かめる


(うん…やっぱり…味ない!!!

 マジで素材の味って感じだなぁ…塩とか欲しい…マジで欲しい

 まだ生臭くないのが救いだなぁ…)


そんな事を考えながら、何とか出てきた分を胃袋に詰め込む

残すのは、良くないと考えているので、我慢して頑張った


「はぁ…ごちそうさま」

「ありがとうございました!!」


ユウキは200セレス支払い、店を後にした


(知識と同時進行で拠点も考えないとなぁ~)


自炊する場所の確保が今は知識獲得と同列で、重要事項になった

ともかく、ユウキは当初の予定通り図書館に向かう


「まずは、一般的な事だろ…あとは、魔法とスキル関係…

 ついでに、住宅関係の事って無いもんかなぁ…」


図書館に着いたユウキは、依頼の時に覚えたジャンルの場所へ行き

目的の本を探していく


(こんだけ本あるのに、検索機能とかねぇのかな…)


そんな事を考えながら探していた

実際、どのあたりにあるかは分かったが、それでも探す範囲は膨大だ

1つの物を見つけるだけで、気が遠くなりそうだ

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