読めても何も分からなかった
(まぁ、時間も一般常識の1つだよな…うん)
「時計を見るのは、初めてですか?
そうです、1日は60時間で、午前と午後で30時間ずつあります
ココの開館が午前20時~午後20時までとなります」
「そうなんですね、分かりました…ありがとうございます」
ユウキはお礼を言い、図書館を出た
そのままギルドに直行し依頼達成の報告をした
すると、ココでも終了時間が早いと驚かれる事になった
「さてと…今が丁度昼時なんだったら、ご飯食べに行こうかな」
ギルドで報酬の200セレスを受け取り、再び通りに戻る
丁度昼時という事もあり、あちこち飲食店が賑わっている様子が見てとれる
「っても…何処に入るか…」
変な所に入って、食べれない物が出てきても困る…
なので、店選びは慎重にしていた
お客さんが食べている物を見て、食べれそうな物を見つけてそこに入った
「いらっしゃいませ、ようこそ『まんぷく屋』へ!
お1人様ですか?」
「はい、そうです」
「どうぞ、こちらへ~」
慣れているのだろう…店員さんに案内されるままに席に通される
そこは、小さ目のテーブルに2脚の椅子が配置されていた
店内は簡単な作りで、テーブルは客の人数に対応できるように、小さい丸テーブルから
大き目の四角いテーブルなども配置されている
「何食べようかな…ってか、何が食べれるかなぁ~…」
ユウキは、メニューを見ながら悩む
とても悩む…
だって…
(読めるけど、どんな料理か検討がつかねぇぇぇ!!!!
あの人が食べてる料理は何なの!!?あれを食べるにはどれ注文すればいいの!!?)
☆メニュー☆
・アヤキ 200セレス
・フワン 150セレス
簡単に3文字で書かれているメニュー
しかし、何が出てくるのか分からない
店内で食べられているのは、今日の朝食と同じようなサンドイッチと
お肉を焼いた料理の2種類だ
(店で食事をしようとしたのが、そもそもの間違いなのか!!?
簡単にブラウンボアの肉を焼いて食べれば良かったんじゃないか!!?
そうだよ、金払わなくても、何か食べれるじゃん!!!
って、その前に調味料がねぇし、何処で調理すんだよ…
って事を考えると、拠点になる所が欲しい…
だがその前に、今問題なのは、どれを注文するかだ!!)
思考の中で、大いに脱線して戻って来たユウキ
とにかく、今の問題を解決しないと前に進めない
今更何も頼まずに出るわけにもいかない…
(落ち着け…まず考えろ…
まず、値段の観点からいくと、150セレスがサンドイッチ系な気がする
ココの具材は多いから100セレスより高くなってても納得がいく
そして、次…アヤキだが…これが肉を焼いた料理だと思われる
「ヤキ」が「焼き」なら、十分に可能性は高いはずだ)
脳内で分析して、結論を出す
その結論が合ってるかどうかは、注文してみないと分からないが…
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