お仕事は効率的に
「これ、運ぶのに手押し車とかってありますか?」
この量を一気に運ぶには、ユウキの腕力では無理だ
なので、何か道具が無いかを尋ねる
「大丈夫ですよ!
この箱には、無重力の魔法道具が組み込まれていますので
箱に魔力を流すと、ほとんど重さはなくなりますから」
「あ、そうなんですね!なら、大丈夫そうです
で、この本を返却する所なんですが…」
「それはですね…まず、本のジャンルが書いてありますよね?
なので、ジャンル別の本棚に行ってもらって、『あ』~順番に棚があるので
指定されている棚の中に1~順番に番号が書いてありますので
そこに入れて下さい」
「なるほど…分かりました
ところで、何処にどのジャンルがあるのかが分からないんですが…」
ユウキのその言葉を聞いて、お姉さんは問題ないというように
一つの紙をユウキに差し出す
その紙には、この図書館内の見取り図が書いてあり
何処にどのジャンルがあるかが記されている
「なるほど、これを見ながらすればいいのですね」
「そうです、では、お願いしますね~」
「は~い」
ユウキは、早速箱に魔力を流す
そして持ち上げると…
「おぉ!確かに全然重たくない!!」
まるで空箱を持ち上げているような軽さだった
ユウキは、まず生活・一般と書かれているジャンルへ向かう
「えーっと…この本は…このジャンルの『し‐114』だから…」
ユウキは『し』と書かれている本棚を調べて
指定された番号を探す
「あ、あったあった…」
少しして見つけた場所に本を差し込む
そして、次に行こうと思って、箱に視線を落とす
「あれ…こんな端にもう一つ生活・一般ジャンルの本が…」
どうやら、同じジャンルが固まっていなかったようで
離れた所から同じジャンルの本が見つかったようだ
「ちょっと待って…まさか、この奥にも…?」
上段に乗っていた本数冊を出して下を確認する
するとそこにも生活・一般の本が紛れ込んでいた
「マジかよ…ジャンル別に分けてないとか、効率悪すぎる…
しゃーない…」
ユウキは、テーブルに移動し、そこで上段の本を取り出し
ジャンルごとにまとめていく
「これは、魔法…これは…文学…」
手際よく仕分けをし、元のように箱に入れていく
先程とは違い、きちんとジャンルごとに分かれている
「これで、あっち行ったりこっち行ったりしなくて済む」
ユウキは気合を入れ直し、本を元の位置に戻していく
仕分けをしたお蔭で、何度も行き来する事なく
スムーズに本を片付ける事が出来た
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