地図は大事

「そういえば、さっきのスライムも核ってのあったけど、どういうアイテムなんだ?」


分からない事は、すぐに確かめるユウキ

早速、文字に指を滑らせる


◇スライムの核◇

スライムを召喚する時に必要になる核

高値で取引されている


◇ボアの核

ボアを召喚する時に必要になる核

高値で取引されている


◇ボアの肉◇

食用の肉

焼いても、煮込んでも美味しい


◇ボアの皮◇

加工品に使われる皮

扱いやすい皮なので、初心者にお勧め


◇ボアの毛皮◇

加工品に使われる毛皮

扱いやすい毛皮なので、初心者にお勧め


「よし!なんか、色々生産スキルに使えそうな材料だな!

 街に行ったら、ためしてみよーっと♪」


ドロップ品を何に使おうか考えながら走る事3時間

途中走りながら水分補給はしたが

特に休憩も無く、ラグーンの門まで到着した

本当なら半日かかった所だが、走ったので予定より早い到着だ

それでも、色々確認していた時間もあり、空は暗くなり星が輝き始めている

なので、門の周りには人通りは全くと言っていいほど無い


「おぉぉ!!何か壁に囲われてて、マジでRPGの街って感じだな♪」


そんな事は全く気にしていないユウキは

間近で見たとても高い壁の迫力にテンションが上がっていた

それが、魔獣の侵入を防ぐためなのか

はたまた、敵対勢力の侵入を防ぐためなのかは、今のユウキには分からない

とにかく、中に入るために門にいる兵士に声をかける

何気に、この世界に来て、初めて人と対話する瞬間である


「僕、この街に用事があるんだけど…どうすれば入れるかな?」

「それでは、こちらに署名してして下さい」

「え?それだけで良いの??」

「えぇ、ココは人の出入りの多い街です

 一々色々聞いていては、処理が追いつきません」

「なるほど…んじゃ」


ユウキは差し出された紙に、ペンで「ユウキ・キハラ」と記入する

そして、門番はそれを見ると頷いて、入るように促す

思いのほか簡単に入れた事に、驚きながらもユウキは街に向かう


「っと、その前に!

 すいません、町の地図をもらえませんか?」

「はい、街の地図はこちらになります」


危うく地図を入手しそびれる所だったユウキ

何とか門番から地図をもらい、再び街へ向かう道を歩き出す

通りにあまり人がいないため、人に聞く事も出来ないので

早々に地図を出す


「えっと…今がココだろ…

 んで、今日はとりあえず休むしかねぇから…宿屋だな…」


きっと繁華街などに行けば、人も多いだろうし情報収集出来そうだが

初めての世界、初めての街…無理をするのは禁物である

今日のところは、無難に泊まる場所を探す

町は木材やレンガ造りなどの建物が多く立ち並んでいる

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