セレインの森
衝撃の事実
~セレインの森~
「んぁ?…ココは…森か!」
ユウキは寝転んでいた草の上から勢いよく起き上る
ひとまず、自分自身に何か変化はないかと
腕や足など、見える所を確認していく
「服装の面では、特に変わった所は無し!
しいて言うなら、茶色いウェストポーチが腰についてるくらい
ただ一つ…とてつもなく嫌な予感がするのだが…
でも、それはココでは確かめようがないしな…
後は、顔とか髪型とか確認したいけど…鏡なんて、無いし…
あ、湖発見!」
少し先には木々が開けた場所があり、そこに湖があるようで
水面がキラキラと光って、存在を主張している
ユウキは迷う事なく湖の方へ駆けていく
開けた場所は高い木々が無いため、空から沢山日の光が差し込んでいて
一際明るい場所だった
湖の大きさは直径10mほどだろうか
この世界では、この大きさが大きいのか小さいのか…
はたまた普通なのかは、分からないが…とりあえず、綺麗な湖という事は分かった
「うわぁ…綺麗な所だなぁ
ん~…前の世界で言うなら、神秘的な場所…みたいな?
つか、水綺麗過ぎて、僕の姿映し出すとか出来るかな?」
透き通るような水で、湖の底が遠くからでも見える…
という事は、自分の姿が映らないのではないかと不安を抱えながらも
湖のすぐ側に立つ
底は砂地で少し暗めの色だったため、真上から見ると鏡のような役割をしてくれた
そして、湖に映った自分を見て一言
「幼くなってね?
てか、僕の髪色と瞳の色変わってる以外、何も変わってねぇな…」
髪は銀色、瞳は赤っぽい色に変化していた
別に、自称神に何か容姿に対して注文をつけた覚えはない
なので出来る事なら、髪色その他もろもろを含め
元に戻りたいような気もする…
というか、今一番気になる所においては、絶対に戻りたいのだが…
「まぁ、いいや…
それより、ステータスだったな
ステータス!」
ユウキがそう言うと、目の前にグレーで枠取りされた
透明の板のような物が現れる
「へぇ…これが僕のステータスかぁ…」
―◇―ステータス―◇―
ユウキ・キハラ
年齢:14歳
身長:137㎝
体重:30㎏
レベル:1
職業:冒険者
才能:多趣味・好奇心・天才児・運動神経抜群
スキル:インベントリ・鑑定眼・メイキング
HP:200
MP:200
攻撃力:200
魔法攻撃力:200
防御力:200
魔法防御:200
力:200
素早さ:200
命中率:200
運:200
―◇― 終 ―◇―
「…ちょっと待てぇぇぇ!!!!
10㎝も縮んでるとかありえないんだけど!!!
10㎝くれるどころか、取ってんじゃねぇよ!!
だいたい、147㎝でも14歳の平均的な身長でいけるじゃねぇか!!!」
ココの14歳の平均身長知らないだろ…というツッコミをしてくれる人はおらず
ユウキは、前の世界の平均と同じと考えている
まぁ、この世界の平均は後々知る事になるのだが…
それを知った時はもっとショックを受ける事だけは明記しておこう
身長を減らされて怒ったユウキは、手近にあった木に回し蹴りを入れる
すると、その木はミシッという音を立てて凹んだ
「うわ…木が凹んじゃった…
何か、ゴメン~」
物言わぬ木に謝りつつ、身長が低くなった事に落ち込むユウキ
ハッキリ言って、ステータスの身長以外何も見ていない
能力も何もまだ全然見ていない状態で、しばらく落ち込む
身長が縮んだという事実はユウキに精神的大ダメージを与えたらしい
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます