第1話 オンザ・サーフェス

 とはいってもね。


私にだって、今のクラスにも、さすがに "ともだち" の一人や二人はいます。


茶道部のまいちゃん、同じクラスだったあやかちゃんに、かれんちゃん、


それから京子ちゃん!


え、私、結構ともだちいるじゃん!笑


しゅんとなる。このクラスはね、40人編成…。


だから、話そうと思えば話せるんだけど、なんだか、そういう気分にもなれない。


だってみんな、オンザ・サーフェスだもん。(英訳してね笑)


今日のお天気、明日の課題、テストの話題に、褒め合い合戦。


つまんないなあ。


『え、○○ちゃん!今日髪下ろしてんの?かわいいー!』


『えー?可愛くないしー。◇◇ちゃんの方が1000倍可愛いー!』


うーん。可愛い合戦は、日常茶飯事だわな。


女子って、みんなこうじゃないかな?お互い心は冷めてるのに、顔はニッコニコ。


可愛いっていう、私が可愛い!


ずっきゅん!!


えーっと、今、何話してたっけ?


そうそう、お友達の話だね。


私、昔からずっと人見知りだから、最初の一歩がなかなか踏み出せないの。


声かける前に、色々考えちゃう。


変なやつって、思われるかも。ブスだなとか、頭悪そうとか、話つまんな、とか…


うわーーーん。やっぱ、声かけるのやめよーーー。


いっつもこんな調子だから、ともだちもできないのかなあ。


はあ。


女子高生って、難しい。


あっ、もうHRの時間だ!


続きはまた後でね。ばいばい。

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