第219話 all brave:得られなかった時

 

 ――優希と出会う数分前。

 

「トラストとヴィクトス以外は会議に参加しないのですか?」

 

「そうだよ。トラストの勇者を六国が勇者と認めてない。だから勇者会議としては破綻してる。ヴィクトスもどうするのか、考えておいたほうがいいよ」

 

「分かりました」

 

 先ほど起こったことを、掻い摘まんで説明する。

 今回の勇者会議がどういう状況になったのかを。

 

「ヴィクトスの勇者――ライト君だったっけ。彼はまだ幼いから、判断するのは君になるのかな?」

 

「そうなります」

 

 だからこそアガサが監督者として同席している。

 けれど腑に落ちない点があった。

 

「少し気になったんだけど、どうしてライト君が勇者になったの?」

 

「素養があったのも確かなのですが、先代の勇者が亡くなった際にライトがユキと親しい間柄であったからです。稀なケースではあると思います」

 

 先代ヴィクトスの勇者はライトの祖父だった。

 ライトも祖父に憧れ鍛錬を重ねていて、いずれは勇者になれるのかもと期待もされていた。

 けれど普通に考えて、幼い少年を勇者にすることはおかしい。

 異世界人のように“勇者として召喚されている場合”は除いて、常識的とは思えない。

 優斗は少し考え込むと、とある質問をアガサにする。

 

「ヴィクトスが異世界人を召喚する理由は?」

 

 例え勇者ではなかったとしても、異世界人召喚に意味が付随する場合がある。

 イエラートが“守護者になってもらいたい”から召喚するように。

 同様にヴィクトスにも異世界人を召喚する理由があるような気がする。

 そしてそれこそ、ライトを勇者とするに至った経緯になっているような感じがした。

 アガサは優斗へ一度視線を送ると素直に答える。

 

「勇者を支えて欲しい。それがヴィクトスが異世界人を召喚する理由です。やはり『勇者』は一般人とは違います。ですから、同じ『特別』である異世界人に支えて欲しい。そう願ってヴィクトスは異世界人の召喚を行っています」

 

 けれど言い方を変えれば、都合の良い召喚を行っている。

 勇者が可哀想だから、他に特別な者を呼んだまで。

 ただ、今回はパターンが逆だった。

 勇者を支えるのではなく、異世界人を支えていた者を勇者にした。

 幼くとも勇者の素養があるから。

 今の異世界人の側にいるから。

 そういう理由で。

 無論、年齢のことを考慮しているからアガサが監督者として一緒にいる。

 

「我々のことを非難されますか?」

 

「いや、どこの国でも同じことだよ。ヴィクトスを非難することは、リライトを非難することと変わらない。それに僕は別に非難することでもないと思ってる」

 

 どこの国だってそうだ。

 自分達の都合があって、自分達の理由で召喚をしている。

 決してヴィクトスだけではない。

 

「優希は良い国に召喚されたと思うよ。あの子のことを大切にしてくれて、大事に想ってくれる国に召喚されたんだからね」

 

 憔悴しきった優希のことを見捨てることもせず、懸命になって介護し続けた。

 これに関しては本当にヴィクトスが召喚国で良かったと思う。

 

「そういえば、ミヤガワ様はユキが幼い頃に望んでいたことを知っていますか?」

 

「望んでいたこと? いや、分からないよ」

 

 そういう話をしたことはない。

 首を捻る優斗にアガサは苦笑交じりに伝える。

 

「優しい姉か、頼りになる兄。ユキはどちらかが欲しかったようです」

 

 幼い頃、優希が一度だけ抱いた夢の残滓。

 それを教えてもらったからこそ、アガサ達は優希との接し方を変えた。

 

「君は……いや、君達はあの子が欲しかったものになろうとしてるんだね?」

 

「いえ。ユキだけではなく私達も望んでいるからです」

 

 間違ってほしくはない。

 確かに優希が望んだ夢を叶えてあげたい、という気持ちはある。

 けれど自分達だって望んでいる。

 だから一緒にいるのだ。

 

「そっか」

 

 優希の為に立ち向かってきたキャロルとライト。

 優希の為に交渉してきたアガサ。

 彼女達が本当に大事にしていることが、優斗には分かったから。

 

「ほんと、あの子がヴィクトスに召喚されて良かったよ」

 

 彼は小さく笑みを浮かべた。

 

 

       ◇      ◇

 

 

 トラストの兵士が数人、優斗達の前に立ちふさがった。

 そして第一声を放つ。

 

「エクト様がお呼びだ」

 

 いきなりのことに目を丸くしたのは優希。

 逆に優斗は額に手を当て、呆れた様子を隠しもしない。

 

「何のために? 現場にいなかったヴィクトスと、問題を起こしたトラスト以外の国は今の勇者会議を否定したはず。ここにいるのは馬車の準備待ちなだけだから、僕が参加する理由はないけど」

 

「エクト様がお呼びなのだから、拒否は認めない」

 

 そして兵士全員が剣に手を掛けた。

 ビクついた優希の反応を見て、優斗は僅かに前へ出ると冷静に尋ねる。

 

「無理矢理連れて行くつもり?」

 

「断るのなら、それも致し方なし」

 

 柄の部分を握りしめる兵士。

 そこで優斗は優希に視線を配った。

 

「この子はヴィクトスの人間だ。さっきの騒動には何ら関係がないから、お前達が無理矢理連れて行く必要はない」

 

「エクト様の命令は全員を連れてこい、というものだ。ヴィクトスであろうと連れて行かない理由はない」

 

 あまりに問答無用の言い分。

 優斗が嘆息した。

 

「……普通に国際問題に発展するよな、これは」

 

 元々、理解できる連中ではないと悟ってはいた。

 しかし何をしたいのか、全く把握できない。

 こんなことをすれば国際問題になるなんてこと、普通に考えられるはずだ。

 

「どうしてトラスト王は静観してるんだ? 王まであの二人に心酔してるのか?」

 

 だとしたら救いようがないが、あくまで予想は予想。

 正しいと断定できるわけではない。

 

「いまいち、この国の状況が掴めない。こうなったらトラスト王に直接、話を聞く必要があるかな」

 

 何を考えてあの二人を自由にさせているのか。

 訊いておいたほうが後々、楽ができそうだ。

 優斗は優希に振り向くと、

 

「君はヴィクトスのところへ戻ったほうがいい。送ってあげるから」

 

 肩をぽん、と叩いて帰るように促す。

 けれど優希は少しだけ考えるように下を向くと、首を振った。

 そして一緒に行く、というジェスチャーをする。

 もちろん、優斗ともう少しだけ一緒にいたい、という気持ちもあった。

 ただ、この分からない状況の中で優斗が得ようとしている情報が、ヴィクトスにとっても有用だと思ったのも確か。

 いつも迷惑ばかり掛けているのだから、こういう時ぐらいは役に立ちたい。

 

「えっと……ヴィクトスの人達に情報を届けてあげたいの?」

 

 問いに対して、大きく頷く優希。

 

「分かったよ」

 

 優斗は苦笑すると、改めて兵士達に宣言する。

 

「というわけで通してもらう」

 

 言い放った瞬間、兵士達が剣を抜いた。

 優希も護衛用の短剣を、おっかなびっくり手に持とうとしたが、

 

「慣れてないなら持つ必要はないよ」

 

 優斗が柔らかい口調で止めた。

 

「君も僕の二つ名の意味、知ってるよね?」

 

 こくん、と優希が首を縦に振る。

 

「たかだか兵士4人に対して、君みたいな小さな子の力を借りる必要はないよ」

 

 そう言って、まるで散歩するかのように優斗は兵士へ歩いて行く。

 優希も恐る恐る、真後ろをぴったりと張り付きながら追いかけた。

 

「止まれ!」

 

「止まるわけないでしょ」

 

 進む道を塞ごうとしている兵士に対して左腕を前に出す。

 

「開けゴマってね」

 

 優希の手前、なるべく傷つけないように風の精霊を使役して壁へ叩き付ける。

 そして、そのまま壁に押さえつけた。

 

「謁見の間はどこ?」

 

 風に抑えつけられて動けない兵士に訊いてみる。

 けれど返答はある意味、予想通りだった。

 

「……エ、エクト様がお呼びだと言っただろう!」

 

「答える気は無い、か。ちょっと手間だけど、探せば見つかるよね」

 

 兵士も城内で魔法を使うほど馬鹿ではないと思うので、気にせず突っ切って歩いて行く。

 

「それじゃ、レッツゴー」

 

 そして優斗達は謁見の間を一緒に目指した。

 

 

       ◇      ◇

 

 

 若干騒がしい城内の騒音を聞きながら、優斗は謁見の間に辿り着いた。

 もう少し邪魔が入るかとも思ったが、特に何事もなかった。

 優斗は目の前にある扉を平然と開いて中に入っていく。

 優希も緊張した面持ちで続いた。

 扉を開けた真正面にある玉座には壮年の男が座っていて、すぐ後ろには護衛の兵士らしき者達が二人ほどいる。

 急に入ってきた優斗達に護衛が前へ出ようとするが、男が手で制した。

 そして尋ねてくる。

 

「おおよその見当はつくのだが、名前を伺ってもいいだろうか?」

 

「大魔法士――宮川優斗だ。こっちも確認したいんだが、貴方がトラスト王で間違いないか?」

 

 端的に告げる。

 男も優斗の正体を知ると、すぐに名乗り返した。

 

「確かに私がトラスト王だ。大魔法士殿は何用でここに来られた?」

 

「この状況について説明を願いたい。各国の勇者が集まっているのにも関わらず、あまりにも不用意すぎる。王である貴方が止めるべきだろう?」

 

 直球で訊いたこと。

 けれどトラスト王は僅かに目を伏せ、困惑した表情になる。

 

「私は何が起こっているのか把握できていない」

 

「なぜだ。貴方が王だろう?」

 

「実権が無いに等しく、情報すらも入ってこない」

 

「……王に実権が無い?」

 

 いきなりのことに優斗も困惑した。

 実権を握っていないとは、どういうことなのだろうか。

 トラスト王は優斗の表情を見て、簡単に自身の状況を述べる。

 

「兵士団長はエクトに心酔している。政治とて勇者・聖女派が幅を利かせていて、王族派は押しやられている。それだけ言えば分かるだろう?」

 

「……実質的にはトラストの勇者が国を仕切っている、ということか?」

 

「その通りだ。だから私には最低限の護衛しか存在しない。彼らは私側に着いている数少ない兵士達だ」

 

 背後にいる護衛を示すトラスト王。

 つまるところ、彼らはこの国においては異端ということだろう。

 

「単純な感想で申し訳ないが、よく国が持ってるな。あのトラストの勇者が実権を握っているとなると、かなりの確率で不味いと思うんだが」

 

「その通りだ。表沙汰にはなっていないが、昔から懇意にしていた国が離れていった。今でこそ目に見える実害は無いが、表面化するのも時間の問題だろう」

 

 譲歩することも何もない現状。

 友好も何もない。

 トラスト王は肩を落として過去の過ちを口にする。

 

「私が間違えた。未来視を持っているが故に、彼の行動に間違いはないと信じ続けた。聖女の言葉とて、あまりに理想論ではあるが彼らがいれば成し遂げるだろう、と。そう考えた結果がこれだ。気付いた時には遅かった」

 

 誰もが二人を讃えた。

 誰もが二人に心酔した。

 誰もが否定せず、ただただ肯定し続けた。

 だから暴走した、といっても過言ではないだろう。

 間違えないと信じ続けられた彼らの行動は、全てが正しいと称されるほどに。

 結果、王というものが形骸化してしまった。

 

「しかし彼らを今のようにした責任は取らねばなるまい。何があったのかを伺いたい」

 

 それでも王であるから。

 取るべきものは取らなければならない。

 優斗も今の現状を簡単にまとめて説明した。

 

「調子に乗って異世界人の勇者に喧嘩を売っているのも問題ではあるが、自分の言うことを聞かないというだけで僕に対して兵を向け剣を向けた。どうするつもりだ?」

 

「責任を取る。そう言ったはずだ」

 

「……いや、難しいだろうな。兵士を差し向けたのは僕だけじゃないはず。おそらく各国の勇者達にもだ。貴方が全て背負ったところで終わる問題だとは、到底思えない。しかも現状、他の勇者から『勇者』として認められていない」

 

 あまりにもかけ離れている。

 

「勇者の意は各国で差異がある。僕が知っている国に関して言えば、リライトやリステルの意は『国を守る』ではあるけれど、他国を助ける柔軟性は含まれている。フィンドやクラインドールは国を問わず『人を助ける』だ。だからこそ各国の勇者は世界中の王達に認められ、相応の発言力がある」

 

 自称が世界に通用する二つ名ではない。

 それで通るのは自国のみ。

 

「トラストの勇者は差し詰め、『平和を作る』といったところか?」

 

「その通りだ」

 

「平和という言葉は捉え方によって意味合いが変わるものだが、あの二人がやろうとしていることは、9割方の人間がこう思うだろう」

 

 彼らの発言を踏まえれば。

 タングスの勇者である源が言ったことが、まさしく当て嵌まる。

 

「平和ではなく支配だと」

 

 トラストの勇者と聖女は、こんな馬鹿げた思想を強要している。

 

「自国以外で誰が認めるんだ? こんな輩を勇者だの聖女だとな」

 

 無理にもほどがある。

 

「今はまだ勇者しかいない場所でやらかしたり、懇意の間柄であった国が離れただけだろう。けれど今後、ふざけた強制を続けていけばトラストは戦争に向かうぞ。そうなった場合、どこがトラストに協力する? 周りには敵しか存在しないというのに」

 

 譲歩はない。

 ただ押しつけるだけ。

 誰が味方になるものか。

 

「しかも、この国には力がない。僕みたいな存在がいない以上、強要や強制といった問答無用に従えさせるものが存在しない」

 

 例えば修や優斗がいれば可能だろう。

 正樹でも問題はない。

 だが、

 

「未来視で他国を圧倒できると思ったら大間違いだ」

 

 所詮、としか言いようがない。

 と、そこで優斗はトラスト王なら知っているだろうと思って質問する。

 

「そういえば知っておきたいことがあるんだが、トラストの勇者の未来視は『視界範囲内』の未来を視る。これで合ってるか?」

 

「間違いない。視界範囲内にある場所で、指定した時間の未来を視ることが可能だ」

 

「眼帯は魔法具か?」

 

「ああ。エクトの未来視は魔力がある限り、発動する。だからこそ瞳の部分に魔力が流れない魔法具が必要だった。神話魔法に近しいのか魔力消費も大きく、二分もすれば底が尽きてしまう」

 

 話を聞き、優斗ががっくりと肩を落とす。

 思っていた以上に残念スペックな未来視だった。

 

「一晩寝ればほとんど回復するとはいえ、一日に二分しか視られないのに、よくもあそこまで強気に出られるな」

 

 まあ、未来視というだけで凄いと思うのも確かだろう。

 けれど明らかに落胆してしまう。

 トラスト王も優斗の反応は予想外だったようで、

 

「……これでも私は彼の未来視を大層なものだと信じているのだが」

 

「魔力操作も満足に出来ないから勝手に発動し、魔力量も足りていないから視る時間は僅か。しかも視たい瞬間の未来ではなく時間指定で視る未来なんて、少しでも設定した時間帯が間違っていれば無価値だ。遠い未来であれば余計、使い方に難がある」

 

 優斗が切り捨てるように言う。

 すると優希が首を傾げた。

 よくよく理解できなかったらしい。

 

「ちょっと難しかった?」

 

 素直に首肯する。

 なので優斗は分かりやすいように説明を始めた。

 

「簡単に説明すると、僕が十秒後にここでジャンプするとします。これを視るのは案外簡単なはずだよ。時間の誤差なんて一秒もないと思うから」

 

 容易に未来を視ることができるだろう。

 

「続いて僕が今から一時間後、ここでジャンプをするとします。ここで質問なんだけど、きっかり一時間って難しいよね。数十秒ぐらいの誤差があっても、別に『一時間後』って言ってもいいと思うんだよ」

 

 これは日時が経つほどに誤差が大きくなる。

 一ヶ月後、一年後なんてアバウトすぎて話にならないだろう。

 

「でも彼の未来視は誤差を許さない。彼に出来るのは『一時間〇分〇秒後の未来』を視ること。『ジャンプした瞬間の僕』を設定して視ることは出来ない。もしかしたら早送りや巻き戻しとか出来たりして視れるかもしれないけど、役に立つかって言われれば微妙だよね」

 

 簡易的な説明に『理解できた』とばかりの仕草を優希がした。

 ついでに優斗もあることに気付く。

 

「あっ、そうか。未来視を使っても、見たかった未来の時間を指定できなかった場合があるから『誤差の範囲内だ』っていう、取り繕うような口癖が生まれたのかも」

 

 まあ、どうでもいいことだが。

 優斗は再びトラスト王と向き合う。

 

「貴方達の扱い方がおかしいから、あれほどの馬鹿になったのは分かった。勇者達もあれで甘いから、大事にならずに済むかもしれない。とはいえ、今止めなければトラストは悲惨な結果しか待っていないだろうな」

 

「……そうか。いや、そうなってしまうのだろうな」

 

「盲目は現実から目を背けさせる。都合の良い未来と、都合の良い結果を容易に想像させるのだから、間違えても仕方ないことだとは僕も思ってる」

 

 得てしてそういうものだろう。

 期待をするから良い結果を求めてしまう。

 それが妄想と呼ばれる類いになったとしても、期待している人達は気付かない。

 今回、厄介なのは本人達ですら出来ると勘違いしたこと。

 

「とりあえず状況は理解できた。感謝する」

 

 優斗が欲しかった情報は得た。

 これ以上、迂闊に触ったらもっと面倒になるのも理解できた。

 なのでアリーと話し合って、さっさと帰ることにしようと決める。

 

「君も一緒に帰ろうか。もし話が難しかったら、僕からアガサさんに話してあげるから」

 

 優希に関しても、これぐらいでちょうどいいだろう。

 なので帰ろうと踵を返した。

 だが、

 

「では、どうすればいいのじゃ?」

 

 振り向いた先に女性が一人、立っていた。

 

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