>その先には――

仁王立ちのフィオナ

哲学ですね。

折れない心と努力し続ける意思があれば才能は関係ない。
逆に才能に胡座をかけば、才能の無駄使い。
何方も生かすも殺す己の心1つ。

しかし、凡人はソコに至る前に心が折れる。
逃げ方はそれぞれですが、諦める、妥協する、そして自害する。
死ぬほどの努力よりも死を選ぶ者もいる。

全ての人の心は鋼にはなれない。
炉の温度が低ければ金属劣化し脆く崩れる鉄くずとなり、逆に高ければ溶ける。
叩く力が弱ければ鋼にはなれず歪み、強すぎれば罅を入れ砕けやすくする。
適切な温度の炉と、適切な力加減によって強靭な鋼となり、折れず曲がらずの一振りの刀となる。
刀と心は同じ。
死ぬ気になれば何でも出来る。しかし心がついてこなければ何を成す前に死ぬ。
心が折れ、砕かれ、刀となる前に廃棄されてしまう。
折れない心もまた、1つの才能と言えよう。