死化粧
愛と時間とお金を返して欲しい。
ただ1人の君に。
記憶と記録を奪って欲しい。
ただ独りの僕から。
君以外の人に向ける感情の薄っぺらさに吐き気がして毒気がして寒気がして、それでも自分を殺した。
「愛してたよ」
なんて甘美で眩しくて素敵で愛に溢れた言葉だろう。
溢れるくらいの愛なら私にくれてもいいだろう。
溢れるのは嘘と涙。
今更愛なんか享受できるわけも無い。
忘れるまでは好きで居させてね
49日は短すぎた。
忘れるには、短すぎた。
私は今日も歩き出す。
偽りの愛と時間とお金を使って。
私は今日も自分を殺す。
いつか見た君の死化粧よりも薄っぺらい愛してるを求めて。
忘れるまでは。
ただ、忘れるまでは。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます